研究開発マネジメント戦略養成講座

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プログラム

第1日目

第1部 研究開発人財のありたい姿と各種育成教育

日産自動車 (株) 組織開発部 主管 久富 正博 氏

(2014年6月23日 10:30〜11:40)

 日産自動車では全社中計、研究開発部門中計達成において、Peopleが重要な土台であると位置づけ、Top Managementの強い意志の基、人財育成の強化に取り組んでいる。  研究開発部門では、中計の重要活動の一つに学習の促進を置き、研究開発人財のありたい姿として“技術力”“マネージメント力“”人間力“の強化を掲げ各種教育活動を推進している。また拡大するGlobal化に対応し海外開発拠点での開発が加速しており、海外開発拠点の開発者に対する人財育成教育も重要となってきている。

  1. 日産自動車の概要
    1. 会社概要
    2. Vision & Mission
  2. 開発部門の概要
    1. 開発拠点 (海外拠点含む) と開発人員
  3. 日産自動車の中期経営計画 (Power88) の中での人財育成の位置づけ
    1. 4つのFoundationの一つ;People
    2. Nissan way
  4. 開発部門の中期経営計画の中での人材育成の位置づけ
    1. Performance Innovation活動について
    2. PI-Gen2
  5. 開発部門の人財育成の考え方
    1. R&D人財のありたい姿
    2. 人財育成のFrame work
    3. 教育体系
    4. 技術力教育
    5. マネージメント力教育
    6. 人間力教育
  6. 開発のグローバル化への対応
    1. 海外開発拠点
    2. 海外従業員の経験年数
    3. 海外開発拠点向け教育

第2部 新規事業・新製品開発に向けた技術者・研究者の人材育成

(株) 日本触媒 企画開発本部 企画部 部長 浅子 佳延 氏

(2014年6月23日 12:30〜13:40)

 中間化学素材メーカーである日本触媒および、日本触媒の新規製品開発に向けたR&Dの取り組みを紹介します。  さらに、研究、企画開発に必要な人材像を明らかにし、日本触媒の人材育成を紹介します。

  1. 日本触媒会社紹介
  2. R&D活動紹介
    1. プロセスイノベーション
    2. ベストパートナー
    3. プランニング
    4. プロダクトイノベーション
    5. インターフェイス
    6. マスプロダクション
  3. 人材育成
    1. 必要な人材像
    2. 日本触媒の取り組み

第3部 技術者・研究者のマーケティング活動の実践と人材育成

住友大阪セメント (株) 建材事業部 技術グループ 部長 小堺 規行 氏

(2014年6月23日 13:50〜15:00)

 自然科学系技術を日常の業とする所謂“技術者・研究者”にとって、マーケティング戦略理論という社会科学系理論とその実践プロセスはなかなか理解し難い。  本講では、自身も技術系出身である講演者が、10年以上にわたり社会科学の一つであるマーケティング戦略理論の実践的研究を行い、大学の商学系学部で講演・多くの社会人の方々と意見交換してきた経験の中から、技術者が”マーケッターを担う時に最も重要な理論とその実践方法”について紹介する。

  1. マーケティング戦略理論とは?
    1. 戦略理論の基本的考え方
    2. 技術者が戦略理論を解釈する時の要点
    3. 戦略理論の実践モデルとその考え方
  2. 戦略理論の活用例
    1. 2つの活用事例
    2. 戦略理論を活用した製品・営業の特徴、利点
    3. 良くある『ケース研究』の逆を行く戦略理論の活用方法
  3. 戦略理論を使って新製品を作る、売る
  4. 戦略理論を活用する際の課題、組織の問題

第4部 “勝つ組織づくり” 組織変革・人材育成のポイント

富士フイルム (株) エレクトロニクス・マテリアルズ研究所 所長 後藤 孝浩 氏

(2014年6月24日 15:10〜16:20)

 富士フイルムは、“勝てる組織”ではなく、“勝つ組織”の精神が不可欠です。  有事の際にリーダーがやるべき4つのこと

第2日目

第5部 研究開発テーマの創出と評価手法

新日鉄住金化学 (株) 事業開発企画部 参事 宮永 俊明 氏

(2014年6月24日 10:30〜11:40)

 創出される研究開発テーマにはそれぞれの性格を有します。それを市場や顧客ニーズに基づいて分類し、その性格評価 (テーマの評価) を紹介します。  次に、実際にテーマを進めるに際しての進捗度評価の考え方について紹介致します。何をもって進捗を評価するのか? そしてどう管理していくのか? 進捗とはあくまでも相対的な位置づけにすぎません。これらの考え方を実際に講演者の失敗事例も含めて紹介致します。

  1. 研究開発テーマの位置づけについて
  2. テーマの位置づけ (市場と顧客のニーズ)
  3. 顧客ニーズの評価 (他社と顧客の位置づけ)
  4. テーマの計画策定
  5. 進捗度評価
    1. 評価の仕方
    2. 管理の仕方
  6. 最後に

第6部 研究開発テーマの絞り込みと戦略・実践 ~成功事例紹介~

コバレントマテリアル (株) 技術開発センター長 兼 新規事業化推進部長 外谷 栄一 氏

(2014年6月24日 12:30〜13:40)

第7部 顧客提供価値の考え方、潜在ニーズ創出と策定およびそのマネジメント手法

一橋大学イノベーション研究センター プログラムマネージャー 特任講師
[前・富士ゼロックス (株) R&D企画管理部] 浅井 政美 氏

(2014年6月24日 13:50〜15:00)

 一般的に、ニーズは、顕在ニーズと潜在ニーズに分けられる。顕在ニーズは、よく知られているニーズであり、顧客へのアンケート調査、顧客から寄せられた声、市場における声などを総合的に収集して、整理する。  その整理したニーズは、顕在化されたニーズである。  一方、潜在ニーズは、通常、顧客が意識しないニーズであり、その抽出は、大変難しい。一つの方法として、整理されたニーズを多面的に分析し、異なった視点から検討し、新しい考え方を想起することにより、顕在ニーズを見出せるかもしれない。  潜在ニーズは、確固たるデータに裏打ちされているものではないので、その潜在ニーズが想起されるまでのプロセスが重要となる。次に、そのニーズを機能に読み替え、その機能を基に研究開発テーマを設定する。  本講演では、潜在ニーズの抽出から研究開発テーマの策定までのプロセスを概説する。

  1. 潜在ニーズと顕在ニーズ
    • 潜在ニーズと顕在ニーズの定義及び相違点を説明する。
  2. 「潜在ニーズの抽出プロセス」
    • 潜在ニーズを抽出するプロセスについて概説する。
  3. 「潜在ニーズから技術への展開」
    • 潜在ニーズを技術に展開する方法について事例を交えて概説する。
  4. 顧客提供価値
    1. 顧客要求から顧客感動へ
      • 顧客要求から顧客の感動を与える価値づくりの概念を提示する。
      • 技術優位性から技術突出性へ
      • 技術の顧客提供価値への貢献を提示する。
      • 顧客提供価値の考え方
      • 顧客価値と技術の関係を構造化して示す。
  5. 研究開発とは
    1. 課題認識と貢献の構造
      • 研究開発の構造を示し、課題認識との関係性を明らかにする。
      • 研究開発の評価
      • 研究開発の評価を構造化して、関係性を示す。
      • フェーズ管理
      • フェーズ管理の概念を理解する。
      • 技術の生産性指標
      • 一般的な生産性指標について概説し、研究技術の生産性指標の事例を提示する。
      • 一般的な現状分析手法
      • フェーズ管理とフェーズ毎のテーマ数及びR&D資源投入量
  6. 有望な技術テーマの策定
    1. 技術テーマ企画書
      • 研究開発テーマ企画書の適応フェーズと事例を示す。
      • 技術適応領域とテーマ評価例
      • 研究領域の区分を示し、その区分に沿ったテーマ評価例を概説する。
  7. 自社技術のポートフォリオと技術体系
    1. 技術体系
      • 技術を体系的に整理する。
      • 技術ポートフォリオ
      • 技術のポートフォリオの作成手順と評価を概説する。
      • 技術テーマの見直し
      • テーマ評価による修正法やそのタイミングなどについて解説する。
  8. 全体のまとめ

第8部 研究開発リーダーのR&Dマネジメントと実践手法

(社) 日本レオロジー学会 会長、上田レオロジー評価研究所 代表
[前・日本ペイント (株) R&D本部 技術統括部 スーパーバイザー] 上田 隆宣 氏

(2014年6月24日 15:10〜16:20)

 企業研究所の所長として実践したマネジメント手法と日本レオロジー学会の会長として研究の最先端を牽引する立場で得られた研究開発マネジメントについて解説する。  研究開発のマネジメントといえばステージゲートなどの進捗過程でいかに成果に結びつけてゆくかというマネジメント手法が取り上げられるが、それよりも重要なのは研究開発の種である研究者個人の発想を引き出して課題形成をする過程である。  種がなければ実にはならない、よりよい種を作る、発想の段階のマネジメントは重要であるが手法として整理されてはいない、様々な手法を統合して課題形成の手法と研究開発技術者の情報リテラシー、研究姿勢まで解説をする。

  1. 組織とは?
    1. 仕組み創造型組織とアメーバ増殖型組織
    2. 研究組織のポートフォーリオ
    3. 研究開発過程と組織
    4. モチベーション、やる気とは
  2. 発想をするために!
    1. 右脳の訓練
    2. 特性要因図
    3. 曼荼羅 (まんだら) 図法
    4. なぜなぜ と なんのために
  3. 計画のために!
    1. MTS (Management Target Setting)
    2. ステップ表と物語化
    3. マネジメント方針とは
  4. 実行のために!
    1. 推進表によるマルチタスク業務処理
    2. 月報のあり方、競争心と率先垂範
  5. 今後のために!
    1. プレゼン上手は発想貧困?
    2. 名監督≠名選手
    3. 彫琢とIntelligence
  6. おまけ
    1. 二匹のかえる、くまんばちの羽
    2. 天才、秀才、凡人
    3. 有能なビジネスマンの条件

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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