医療・介護連携とチーム医療の基盤を強化するシステムと人の育て方

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【第1部】<特別講演>

地域医療構想 (ビジョン) 及び新たな財政支援制度 (新基金) を踏まえた医療機関経営戦略について

厚生労働省 医政局 指導課 課長補佐
長谷川 学 (はせがわ まなぶ) 氏

(2014年6月29日 13:00〜13:45)

 現在、2025年の医療提供体制構築に向けて、病床機能報告制度の導入及び地域ごとの医療必要量を示す地域医療構想 (ビジョン) の策定に向けた議論が進んでいる。  地域にとって必要な医療提供体制を構築するために、消費税増税分の財源を活用した新たな財政支援制度 (基金) 904億円が創設された。各医療機関においては地域医療構想及び新たな基金を理解した上で今後の経営戦略を立てる必要がある。

  1. 我が国の社会保障を取り巻く状況
  2. 社会保障国民会議報告書
  3. 病床機能報告制度と地域医療構想 (ビジョン)
  4. 新たな財政支援制度 (基金)
  5. 診療報酬改定の今後
  6. 医療機関における経営戦略
  7. 質疑応答/名刺交換

【第2部】

1. 多職種協働の理論と実践:状況に学ぶマネジメント

関西大学 商学部 教授 (商学博士)
川上 智子 (かわかみ ともこ) 氏

(2014年6月29日 14:00〜14:55)

 専門性に基づく機能分化が進む医療現場では、組織内外との連携と多職種協働の重要性が高まっている。多職種の協働に関する経営理論の起源は古く、1950年代まで遡ることができる。  全体としての目的は同じ (例:患者のための医療) であるにも関わらず、なぜ現場では職種間で細かい意見対立が起きてしまうのか。  多職種間の協働を成功させるためには、どのようなマネジメントが有効なのか。事前計画に依存しすぎない状況論的なマネジメントの可能性について、事例を基に考えていく。

  1. 多職種協働の理論:難しさの理由を解き明かす
  2. マネジメントの2つの論理
  3. 状況論的マネジメントとは
  4. 状況に学ぶマネジメント事例~その1~
  5. 状況に学ぶマネジメント事例~その2~
  6. 求められる人材像
  7. 質疑応答/名刺交換

2. 地域包括ケア時代の医療・介護のパラダイムシフト ~看護の視点からのパラダイム~

社会医療法人愛仁会本部 看護担当特任理事
永池 京子 (ながいけ きょうこ) 氏

(2014年6月29日 15:00〜15:55)

 国は地域包括ケアシステムの構築に乗り出した。これからの医療・介護の提供体制はネットワーク型へと変化する。  成果は関係者の信頼の上に築く相互作用 (連携強化・協働) の結果に委ねられると考える。こうした背景を理解のうえ看護職は、治療の場と生活の場を支える療養生活支援の専門家として、効果・効率性の高い新システムの構築に参画する必要がある。  地域包括ケアの時代において看護が果たす役割発揮と能力について考察する。

  1. 地域包括ケアシステムにおける患者ケアの流れ
  2. 地域包括ケア時代の療養の場
  3. ネットワークの推進に必要な2の視点
  4. 看護の専門性発揮と連携強化に必要な能力
  5. 質疑応答/名刺交換

3. これからの人材育成とチーム医療の基盤形成

川崎医科大学 教授 附属川崎病院 副院長
猶本 良夫 (なおもと よしお) 氏

(2014年6月29日 16:05〜17:00)

 今春から医療現場では、2025年の医療供給体制の再構築に向けた取り組みが始まっている。大きな変革を前に、少なからぬ戸惑いが見え隠れしている。  医療・介護のさらなる効率化と質の改善が求められる現状に対応する方策の一つとして、チーム医療の推進がある。ひとことでチーム医療といっても、短兵急に基盤を構築できるものではない。  美味しいワイン造りのための良いブドウが生育できる土壌・環境作りのように、人が育つ、質の高いチーム医療を遂行できる組織文化の構築がまずは必要である。  今後のあらゆる医療現場における連携の前提となるチーム医療の基盤を形成しましょう。

  1. 人の本質とは?
  2. 求められる人材育成とチーム医療
  3. チーム医療の基盤づくり
  4. 何が成否を決めるか?
  5. 人材育成の要点
  6. 事例報告
  7. 質疑応答/名刺交換

※講師書籍「1からの病院経営」 (碩学舎 2,520円) を席上頒布いたします。

会場

SSK セミナールーム
105-0003 東京都 港区 西新橋2-6-2
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