本セミナーでは、今後著しい成長が見込まれる、インドの自動車市場に参入するための具体的な方法やノウハウについて詳解いたします。
インドビジネスの実情と自動車産業
~国内外企業の動向と市場、排ガス規制、規格、周辺政策~
インドビジネスの一般的事情、自動車産業の動向について触れた上で、自動車に関連して次のような項目について概説する。
Tata Motors社の戦略から見る、インド自動車市場での事業展開
近年インドの自動車産業の発展は目覚ましいものがある。国の政策としても経済発展の核ととらえ2008年のリーマンショックからの立ち直りも早く2009年2月にはすでに前年同月比を上回った。中国と違って主体性を持って車を開発している地場の自動車メーカー (タタモーター) に焦点を当て、2010年1月に開かれたインドオートエキスポの状況から今後のインド自動車産業の動向、またインドへ参入する企業へ留意点を述べたい。
低価格車で変わる部品調達戦略
今後インドを始めとする新興国市場へ投入される日本の新興国戦略車の増大が見込まれるが、これらの車は現地の低価格ニーズに応えるために従来のレベルをはるかに超えた 低コスト化が求められている。低コスト実現のためには車の製造原価の70%~80%を占める部品調達コストの低減が決め手であり、部品調達戦略の変革がカギを握っている。 低コスト化を目指して変革を迫られる自動車メーカーの部品調達戦略と それが部品メーカーに及ぼすインパクト、部品メーカーの対応などをお話します。
(株)インド・ビジネス・センター
マルチメディア事業部
伊藤 周太 氏
東京大学 大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員
元 ホンダエンジニアリング (株) 取締役
伊藤 洋 氏
インドの他、パキスタン、タイの自動車産業の調査を行う。
藤樹ビジネス研究所 代表
藤樹 邦彦 氏
日産自動車、日立製作所等で部品調達部長など一貫して資材調達業務を歴任。2001年から現職。
早稲田大学自動車部品産業研究所やJETROなどと共同でコンサルティングを実施。
自動車事業拡大をめざす北九州市や長崎県の地場企業支援活動なども行っている。
平成22年度機械振興協会経済研究所の研究事業「新興国の低価格自動車市場における日本企業の競争力強化」プロジェクト委員長。