第1部 加飾フィルムと転写・貼合による成形品への加飾
(2014年7月9日 10:30~12:00)
3次曲面を持った成形品への加飾法は多くなく限られている。3次曲面を持った成形品への加飾法の分類とその説明。また印刷された加飾フィルムを用いることで成型品に、さまざまなデザインを持った加飾を施すことができまた、表面に機能性を持たせることも可能である。
- 表面加飾技術分類 (直接印刷・間接印刷)
- 印刷を用いた加飾フィルムによる成形品への加飾と機能性付与
- 転写箔について
- 基本構成
- 転写箔のメリット
- 加工方法 (転写機のバリエーション)
- 転写箔に組み込める 意匠・機能
- 成形同時転写 (Nissha-IMD)
- ターンキーシステム
- IMDの展開・応用
第2部 感性工学を用いた自動車内装部品の表面質感向上技術
(2014年7月9日 12:45~14:15)
近年、欧州を中心に自動車の内装質感に対するお客様の期待が高まり、質感の向上が自動車メーカーの重要な課題となっている。しかしながら、質感は人それぞれの感性に依存しているため、具体的な設計仕様として明確にしにくい。そのため、感性工学を用いて質感のメカニズムの解明と定量化に取り組むことが必要となってくる。
本セミナーは、視覚的な表面質感について、評価要素を明確にし、部品表面の光の様子を定量的に捉えることで、質感の良し悪しを説明する設計手法を解説する。また、この知見に基づいた表面質感のバーチャル技術について、自動車の開発プロセスの中で活用している事例を紹介する。
- 自動車内装質感向上の取り組み事例
- 内装材の表面質感
- 感性工学を用いた、表面質感の定量化
- 内装色が質感に及ぼす影響
- 加飾の質感と機能
- 金属調加飾の本物感について
- 加飾の操作性への貢献
- 表面質感メカニズムに基づくバーチャル技術の紹介
第3部 次元表面加飾 (TOM工法) の特性・展望と応用展開
(2014年7月9日 14:30~16:00)
従来の真空成形を発展させた次世代成形技術を活用した「TOM工法」の解説と「実用例の紹介および今後の展望」
- 真空・圧空成形概論
- 熱可塑性樹脂成形における位置付け
- 真空成形における種々の成形技法
- いろいろな真空・圧空成形品
- 次世代成形 (Next Generation Forming) の開発
- NGF成形の原理
- NGF成形の特徴とマーケット
- いろいろな三次元加飾工法の特徴
- インサートモールド
- インモールド
- 水圧転写
- 「TOM工法」の概要
- 基本原理と概要
- 特徴を生かした実用化商品事例
- 今後採用されつつあるマーケット
- 発展する「TOM工法」
- 被覆加飾
- 転写加飾
- 昇華浸透加飾
- 「TOM工法」における課題
- 基材の材質
- 基材の形状・デザイン
- 表皮材の特性
- 接着層の選択
- 今後期待される技術と可能性、用途展開
- ハードコート処理へ
- 防水効果付与
- その他機能付与