技術問題解決の方法

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プログラム

技術者が、従来の方法で解決できなかった技術的な問題の根本にある“技術矛盾”を発見し、それを解決するためのアイデア発想法”の考え方進め方を理解していただく。12の発明原理とは、250万件の特許の知恵をベースに考案された原理であり、技術矛盾に遭遇したときの問題を解決するときに使う。

技術矛盾について

 技術矛盾とは、洗浄工程において洗浄能力を向上させるために洗浄に使用している洗浄水の圧力を高圧にすると洗浄能力はアップするが製品にダメージを与えてしまう。洗浄水の圧力を低圧にすると洗浄能力が低下し汚れを落とすことができなくなる。このような二律背反の関係を技術矛盾と呼んでいる。材料の場合は、溶液に混ざっている不純物を取り除きたい。材料のメッシュを細かくすると不純物は取り除けるがメッシュに不純物が詰まってしまう。材料のメッシュを粗くすると不純物をろ過することができない。これも技術矛盾である。  製品設計の場合は、構造体の強度を向上させるために板厚は厚くなければならないが重量が重くなってしまう。重量を軽くするために板厚を薄くすると強度が低下してしまう。これも技術矛盾である。これらの二律背反がある場合、両者の特性を満足させるために中間の値を狙って妥協する設計をしてはならない。技術矛盾を解決したアイデアに新規性、進歩性があれば特許として出願することにより、知的財産を保護することができる。

  1. 問題と問題解決
    1. 悪さの是正と良さのレベルアップ
      • 現状のレベルに満足しないで新たな高いハードルを設定して達成することを考え、そのときに問題となる技術矛盾を解く。
    2. 現状の目標と現状の悪さ
    3. 現状のレベルと将来に向けたあるべき目標
    4. 矛盾を解決する3つの方法
      1. 空間で分ける矛盾解決の方法
      2. 時間で分ける矛盾解決の方法
      3. 条件で分ける矛盾解決の方法
    5. 問題解決の解決に必要な要件
  2. 問題解決の流れ
    技術的な矛盾を解決するための問題解決の流れは、日本人がチームで効率よく質の良いアイデアを発想するための日本流の手順を紹介する。
    1. 問題解決の手順
    2. 機能部品展開図と根本原因の抽出と発見
    3. 問題解決のステップ
    4. なぜなぜ展開の目的
    5. なぜなぜ展開
    6. 問題解決の流れ
    7. アイデア創出
    8. アイデアの結合、評価と選定
    9. 最終システムの詳細設計
    10. 問題解決ステップのまとめ
  3. 新製品開発のステップに沿った改善プロセスの継続
    1. TRIZの12の「発明の原理」
    2. アイデア発想するための事前準備
      アイデアを発想するためにアイデア発想の手順通りに実施するだけでは、優れたアイデアは発想できない。右脳を柔軟にして、アイデアを発想しやすい事前準備が必要である。
    3. 演習
      • 演習1 強度を保ったまま、板厚を薄くする方法
      • 演習2 水を流している事故が起きた水道管の水漏れ穴を元のバルブを閉めないで止水する方法
      • 演習3 転倒しても醤油がこぼれない醤油つぎ
      • 演習4 めがねがくもらない花粉症用マスク
      • 演習5 12の発明の原理

会場

江東区産業会館
135-0016 東京都 江東区 東陽4丁目5-18
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