本セミナーでは、3名の講師が熱可塑性炭素繊維強化プラスチックスについて徹底解説いたします。
(2014年6月18日 11:00~12:30)
比重が小さく強度に優れる炭素繊維はこれまで熱硬化性樹脂をマトリックスにしたCRRPとして市場が拡大してきたが、より広く普及するためには素材のコストダウンだけではなく加工時間の大幅短縮、形状の自由度など多くの課題があり、解決手段の一つとして熱可塑性樹脂をマトリックスにしたCFRTPが注目されている。本セミナーでは射出成形だけでなく、プリプレグやそれらを併用したハイブリッド成形などまで言及し、CFRTPの可能性について述べる。
(2014年6月18日 13:15~14:45)
軽量化・高強度を実現する連続繊維熱可塑材料のCFRPやGFRPの成形サイクルは60秒ある。連続繊維熱可塑材料は、欧米ではすでに自動車・航空機・通信機器・スポーツ用品等様々な分野で量産に使用されている。この材料は、有機の板金材料とも言われており、従来のプレス技術や射出成形技術の応用で成形することができる。材料の特性や基礎的な成形法そして用途事例から最新のハイブリッド成形まで映像を使用して紹介する。
(2014年6月18日 15:00~16:30)
熱可塑性樹脂は溶融粘度が高いため、連続炭素繊維への含浸が困難であり、適正な成形条件を得ることが困難である。本講では樹脂含浸時の成形条件を最適化するための基礎的手法としての樹脂含浸挙動を解析的に予測する手法と、成形に要するエネルギーを低減する可能性のある樹脂含浸と成形を同時に行う手法について解説する。