生体親和性セラミックス複合素材の開発と応用

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本セミナーでは、セラミックスの生体親和性について概説し、その機能発現を利用した複合素材の開発動向について詳解いたします。

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プログラム

本格的な高齢社会を迎えた我が国では、健康寿命を延伸する医療技術の重要性が増している。骨は、運動機能の中枢を担う臓器であり、その損傷は生活の質の低下に直結する。骨の修復のために用いられる材料には、荷重を支えるための機械的特性とともに、生体組織に対する馴染みが求められる。  本セミナーでは、セラミックスの生体親和性について概説し、その機能発現を利用した複合素材の開発動向について述べる。

  1. 生体用セラミックスの定義と開発の経緯
    1. バイオマテリアルの必要性
      1. 自己修復、自家移植、他家移植の課題
    2. バイオマテリアル分野における用語
      1. バイオマテリアルの定義
      2. バイオセラミックス
    3. 人工骨用素材に求められる性能
      1. 生体のへ生物学的組織親和性
      2. 機械的特性
      3. 製造上、使用上の機能
    4. 骨に対する挙動による生体用セラミックスの分類
      1. 生体不活性セラミックス
      2. 生体活性セラミックス
      3. 生体吸収性セラミックス
  2. セラミックスの製造と解析の基礎
    1. セラミックスの合成と微構造解析
      1. 多結晶焼結体の微構造とそのキャラクタリゼーション
    2. ガラスの特性と結晶化ガラス
      1. 融液からのガラスの調製
      2. 結晶化ガラスの製造法
  3. 材料の骨親和性発現の材料化学的解析
    1. 生体活性セラミックスの生体内挙動
      1. 生体活性なガラスや結晶化ガラスと骨の結合界面
      2. 生体内における反応の予測
    2. 擬似体液を用いた材料の評価
      1. 生体模倣環境
      2. 骨類似アパタイト層の形成
    3. 材料化学に基づいた生体セラミックスの設計
      1. 骨類似アパタイト層を形成するための反応過程
      2. 水和ゲル表面のヒドロキシアパタイト形成能
  4. セラミックスの生体機能を利用する新規な複合素材の開発
    1. 金属材料の表面改質
      1. チタン・チタン合金の表面改質
    2. 高生体親和性有機/無機ハイブリッド
      1. ガラスの表面反応に立脚した生体活性有機修飾シリケートの開発
    3. バイオミメティックスに立脚した複合素材の構築
      1. 体液模倣環境を利用する複合素材の開発
    4. 生体吸収性セラミックスの利用
      1. リン酸三カルシウムの生体吸収性制御
      2. 薬剤の担持による骨形成の促進
  5. まとめ
    1. 材料の機能を活かした組織修復材料
    2. 新しい機能を持つ組織修復材料

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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