病院の人事制度構築のお手伝いをしていて感じることは、病院の規模に関係なく、人事制度が未整備なまま運用されている所が多く見受けられるということです。労働集約型の組織であり、経営は、人がすべてと言っても過言ではない病院において、人事制度が整備されていないがために、職員との信頼関係を築けず、職員を確保できないのは、残念なことです。
そこで、特に今回は、人事制度構築に重点を置き、具体的な構築方法を解説します。また、特に医師の確保が最重要課題の病院も多いと考えられ、医師の人事制度構築についても、事例を紹介しながら説明致します。
- 病院経営の現状と人事制度
- 病院経営の現状と課題
- 人事理念と人材ビジョン
- 病院人事制度の全体像
- 病院の等級基準と人事考課のあるべき姿
- 病院に適した等級基準 (病院版ハイブリッド等級制度)
- 昇格・昇進基準の明確化
- 病院における複線型昇進制度の意義
- 能力育成としてのクリニカルラダー
- 人事考課の方法 (能力考課かプロセス考課か)
- 目標管理と人材育成 ・組織の活性化
- 人事考課制度導入のためのマニュアルの作成
- 病院の賃金制度のあるべき姿
- 病院の賃金表で見られる課題
- 賃金表の簡単な作り方 (サラリースケールと賃金表の作成)
- 昇格メリットの明確な賃金表
- 賃金移行の具体的な方法
- 管理職の努力に報いる賃金制度 (年俸制) の構築
- 医師に適した人事の仕組み
- 医師にはシンプルな役割等級制度
- 医師の人事考課の方法 (業績と仕事のプロセスと態度を評価する)
- 医師の賃金水準と賃金表のあるべき姿
- 医師の賃金制度 (年俸制で注意すべきこと)
- 医師の確保が難しい病院の人事制度の事例
- 医師の確保が容易な病院の人事制度の事例
- 魅力ある賃金制度と明確な説明
- 質疑応答