本セミナーでは、実用的なナノ粒子等フィラーの分散制御や評価法など、フィラー分散に役立つ最新評価手法について解説いたします。
近年、エレクトロニクスメーカー等によって製品化されている多くの新商品は、磁性材料、液晶、有機EL、太陽電池、燃料電池、二次電池等、いずれも微粒子・ナノ粒子などのフィラーを溶液や樹脂などの媒体中に分散させる工程を経て製品化される。しかし、活用される実用分散体は粒子濃度が高いが故に光をプローブとする従来法を適用することは難しく、十分な評価が行われていないのが現状である。 本講では、分散度の定義など基礎的事項の説明だけでなく、実用ナノ粒子等フィラーの分散制御やその評価法など、フィラー分散体開発に役立つ最新評価手法について解説する。とくに高分散を達成するための鍵となるフィラー-媒体界面特性評価法、とくに手法の出現が待たれていたナノ粒子の親・疎水性評価法について最近開発した実用的手法を紹介する。フィラー表面の親・疎水性評価、溶媒への親和性評価を行いたくても適当な手法がなくて諦めておられた方に聴講して頂ければ幸いである。