粉体の基礎とスラリーの分散安定化

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本セミナーでは、粉体の基礎から解説し、粉体物性・スラリーの各種測定方法、粉体の分散凝集・吸着に関する理論、界面活性剤や高分子などによる粉体への表面修飾、スラリーの分散・安定化のポイントについて詳解いたします。

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プログラム

高品質なスラリーを調製するためには、粉体の分散・安定化が最も重要な因子になります。本セミナーでは、まず、粉体に関する基礎的な取り扱い方法を示した後、粉体物性やスラリーの各種測定方法を概説します。次に、粉体の分散凝集に関するDLVO理論や吸着に関する理論、および、粉体への界面活性剤や高分子などによる表面修飾について説明します。最後に、スラリーの分散・安定化に対するいくつかの事例について、吸着による粒子表面の制御だけでなく、溶媒や微量水分の影響、さらに、積極的なコーティングや粉砕機による分散処理についても、わかりやすく解説いたします。基礎から応用事例まで示すことにより、スラリーの分散安定化に関する知識がより深まることを期待しています。

  1. はじめに
    • 本セミナーの概要
  2. 粉体に関する基礎知識
    1. 粉体とは?
      • 固体でありながら固体でない
    2. 粉体の大きさと分布
      • 形状や基準の違いで大きさが逆転
    3. 粉体の密度
      • 粒子密度
      • かさ密度
    4. 粉体の表面電位
      • 粉体表面はプラスorマイナス
    5. 粒子間に働く付着力
      • 3つの力
    6. 流動特性
      • 粉の流れやすさの理論
  3. 粉体やスラリーの計測技術
    1. 粒子径
      • 種々の測定法
    2. 比表面積
      • 空気透過法
      • BET法
    3. 電子顕微鏡
      • SEM
      • TEM
    4. ぬれ性
      • 接触角
      • 粉体の測定方法
    5. ゼータ電位の測定法
      • 理論と測定
      • 市販装置の紹介
    6. 粒子沈降法
      • 市販装置の紹介と簡易測定法
  4. 粉体の表面改質
    1. DLVO理論の基礎
      • 粒子間の電気二重層の重畳
    2. 吸着モデル
      • ラングミュア
    3. 界面活性剤の吸着
      • 極性に応じて配向が変化
    4. 水溶性高分子の吸着
      • 立体反発効果
    5. カップリング剤処理
      • シランの安定性
    6. 粉砕法による表面処理
      • メカノケミカル
  5. スラリーの分散・安定の最適化技術
    1. 水溶液中のゼータ電位の影響
      • 表面電位とハマーカー定数
    2. 非水溶媒中のゼータ電位への影響
      • 微量水分の影響
    3. 水溶性高分子の吸着による分散効果
      • 分散剤としての効果
    4. コーティング法による分散安定化
      • シリカやポリマーによるコーティング
    5. ビーズミル粉砕機によるスラリーの分散効果
      • ナノ粒子の機械的解砕・分散法
  6. おわりに
    • まとめと今後の展望

会場

東京流通センター
143-0006 東京都 大田区 平和島6-1-1
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