(2014年5月26日 10:00〜11:10)
(2014年5月26日 11:20〜12:30)
亜鉛二次電池は、1980年台、ニカド電池の代替の二次電池として多くの研究開発がなされた。ところが、民生用の二次電池分野では、ニカド電池から、ニッケル水素、リチウムイオン電池へと進化した。ところが、最近になって、二次電池の用途が多様化し亜鉛二次電池のもつポテンシャルが見直されている。特に、水溶液系で、高電圧、高出入力が可能な亜鉛二次電池系の魅力は尽きない。また、その実現を可能にする、材料技術について、紹介する。
(2014年5月26日 13:10〜14:20)
これまで電子立国を支えて来た半導体に変わる新しい「産業の米」として、蓄電立国日本のキーデバイスの役割を大型蓄電池に期待する機運が高まっている。我が国の電気通信産業、自動車産業を牽引してきたリチウムイオン電池が、今後ポストリチウムイオン電池として、どういう方向に発展しようとしているのか、その有力候補の1つとしてナトリウムイオン電池を中心にその開発動向を紹介する。
(2014年5月26日 14:30〜15:40)
限られたエネルギー資源を有効に利用する手段として、二次電池の果たす役割はますます大きくなっている。現在主流となっているリチウムイオン二次電池は高いエネルギー密度を持つが、その値は理論値に近づいているため飛躍的な向上は難しく、ポストリチウムイオン電池の開発が必要である。負極に金属マグネシウムを用いたマグネシウム二次電池はエネルギー密度だけでなく安全面、コスト面においてもリチウムイオン二次電池に勝るとして近年注目が集まっている。 本セミナーでは、マグネシウム二次電池の特徴と、電極・電解質それぞれにおける課題に関して紹介する。
(2014年5月26日 15:50〜17:00)
有機分子の酸化還元反応を利用して充放電する有機二次電池は、遷移金属酸化物結晶を利用するこれまでのものとは異なる、新しいタイプの二次電池である。研究は始まったばかりで課題も多く残されていますが、これまでの限界を超える低コスト、高エネルギー密度の実現が期待されている。 本セミナーではこのような有機二次電池、特に多電子反応する有機活物質を用いる多電子系有機二次電池について、研究開発の現状を説明し、将来の可能性を議論する。