本セミナーでは、ミニマルファブ構想について、構想が生まれた経緯から、概念、ビジネスモデル、研究開発、ロードマップ、そして開発の現状、そしてビジネスモデルまで、その詳細を詳述いたします。
近年の半導体産業では、ファブのコストが5千億円にも達し、それに見合う巨大な市場を確保できず、その資金調達も困難となり、ほとんどのデバイス企業が赤字という負け組に追いやられてしまった。その弊害として、少量のデバイスは、事実上製造できないか、数桁も高い製造コストがかかってしまう問題が顕在化している。 少量ユーザは、品種毎には小さな存在だが、多品種少量マーケット全体では、大量生産マーケットに匹敵する規模を持っている。この多品種少量デバイスに適した生産システムがミニマルファブである。ミニマルファブが実現すると、ユーザの求めに応じて、1個ずつデバイスを製造することができるようになる。 その実現へ向けて、我々はミニマル製造装置群の開発を進めている。すでに、リソグラフィの主要装置群のプロトタイプが完成した段階にあり、クリーンルーム無しでトランジスタを実際に製造できるレベルに到達している。一部実用化されている装置群は、すでに販売を開始している。 本講演では、ミニマルファブ構想について、構想が生まれた経緯から、概念、ビジネスモデル、研究開発、ロードマップ、そして開発の現状、そしてビジネスモデルまで、その詳細を詳述する。