(2014年5月19日 13:00〜14:40)
透明状態と鏡状態がスイッチングできる調光ミラー材料は、特に、大きな冷房負荷低減効果が期待できるスマートウインドウへの応用が期待されている。最近、実際の建物で使用できる安全なスイッチング方式が開発され、また、透明時の可視光透過率についても大幅な向上が図られたことから実用化が近づいている。これらの技術について、最新の開発動向を紹介する。(2014年5月19日 14:50〜16:30)
有機EL素子は近年、進展を遂げ一部の領域では液晶と肩を並べる製品に成熟した。最近では、さらなる付加価値のため、非発光時にガラスと同じように透明な特徴を有する、「透明有機EL素子」が市場に一部、投入されるようになった。一方、透明な状態に正、負バイアスを印加することで、黒表示や鏡表示が可能な「透明エレクトロクロミック素子」が最近、発表され注目を集めている。そこで、これらの透明な状態を基軸とした複合電子デバイスを窓に応用することによって、画像や照明のための発光機能と、ブラインドや遮熱の機能を有する多機能なウィンドウ、すなわち、次世代スマートウィンドウの実現に向けた取り組みならびに、今後の展望を解説する。