1. IoT、WoT等2014年に動く国際標準化の世界
(2014年4月18日 13:00〜14:15)
総務省 情報通信国際戦略局 通信規格課 課長補佐
中谷 純之 (なかたに じゅんじ) 氏
2014年は、ウェブのマークアップ言語 (HTML) が15年ぶりに大改訂され、M2Mを真正面から扱った初の技術仕様が策定される予定であるなど、国際標準にとり記念すべき年である。また、国際連合の専門機関たるITUにおいても、標準化のあり方を見直す議論が本格しつつあることに加え、マルチメディアに関する会合の札幌開催も決定した。我が国の産業競争力の低迷は、情報通信技術においても例外ではない。昨今、国際競争力の文脈で語られることが増えている「国際標準」を、事例を交えて解説する。
- 我が国のICTを取り巻く現状
- ICTの国際競争力の強化
- 現状と展望
- 政府の戦略
- 国際標準化の意義
- 概略と分類・効果
- 知的財産との関係
- 実際の取組
- 注目の分野・市場
- IoT (M2M等)
- WoT (HTML5)
- 質疑応答/名刺交換
2. M2M国際標準化とサービスプラットフォームによる普及に向けて
~スマートグリッド及びホームネットワークへの応用を中心に~
(2014年4月18日 14:20〜15:35)
富士通 (株) ネットワークソリューション事業本部 ドコモ・ソリューション事業部
ソリューション企画開発部 シニアマネージャ
松倉 隆一 (まつくら りゅういち) 氏
M2Mの国際標準化が進んでいる。M2Mの規格は分野毎に規定される複数の規格により構成され、ユースケースにより選択すべき規格の異なる点が理解を困難にしている。この解決として、適用分野やビジネス戦略に合った規格の組合せをサービスプラットフォームとして整備する動きがあり、今後普及に向けた鍵となりうる。本講演では、oneM2M、ITUでの国際標準化動向を紹介し、注目されているスマートグリッドへの応用およびホームネットワークを活用したサービスプラットフォームの考え方や事例について述べる。
- M2Mの背景
- M2Mとは
- M2Mの事例
- 国際標準化動向
- oneM2Mでの標準化動向
- ITU他での標準化動向
- サービスプラットフォーム
- サービスプラットフォームの考え方
- 普及に向けたエコシステム構築
- 質疑応答/名刺交換
3. 2014年にHTML5がもたらすビジネス変革とは
(2014年4月18日 15:45〜17:00)
(株) ニューフォリア 取締役 最高技術責任者
羽田野 太巳 (はたの ふとみ) 氏
HTML5をはじめとしたウェブAPIの進化はとどまるところを知らない。API仕様の進化に合わせて、ブラウザーへの実装の速度は急ビッチだ。本セミナーでは、HTML5をはじめとしたウェブAPIが、2014年から、どのような分野で応用されていくのか、そして、そのビジネスインパクトについて考察する。
- HTML5最新動向
- W3Cなどのウェブ標準化団体の標準化動向と最新APIを紹介する。
- ウェブベースのアプリ基盤
- Firefox OS、Tizenなど、第三のOSと呼ばれる新興のOSの多くは、ウェブベースのアプリ基盤を採用している。なぜこれらの勢力がウェブに注目するのか、そのメリットを考察する。
- ハイブリッドアプリ開発
- 一般的にスマートフォンアプリはOSに依存した専用のプログラム言語で開発する。
- しかし、見た目はネイティブアプリだが、中身はウェブ技術で作るハイブリッドアプリ開発が注目されている。ハイブリッドアプリ開発にどんなメリットがあるのかを紹介する。
- 組込機器とブラウザー
- ハードウェアの進化により、組込機器と呼ばれるハードリソースが非力な機器にもブラウザーが搭載されるようになった。組込機器のウェブ技術の応用事例を紹介する。
- リアルタイムウェブ
- すでに一部のコンピューターサービスがオンラインを前提としたサービスに移行しつつあるが、これが今後も加速するのかを占う。
- Web of Things
- 近年はInternet of Thingsが注目されるが、今年からはWeb of Thingsも注目されるだろう。あらゆるところにウェブ技術が使われるようになる。このWeb of Thingsによって、どのような分野に技術シフトが起こりえるのかを考察する。
- 質疑応答/名刺交換