本セミナーでは、糖鎖構造解析技術の中で、多次元HPLC法および構造生物学的手法 (X線結晶構造解析とNMR) を用いた方法について解説いたします。
抗体医薬に代表されるバイオ医薬品の設計・開発にあたって、タンパク質の糖鎖修飾を考慮することは不可避の現実となっている。しかしながら、糖鎖の情報はゲノムに直接コードされてはおらず、その構造は一般に不均一にして複雑である。そのため、“糖鎖は難しい!”というのが一昔前の定説であった。しかしながら、最近の糖鎖科学の進展によって、糖鎖のプロファイリングから3次元構造解析までを体系的に行う分析手法が確立されている。 本セミナーでは、こうした糖鎖構造解析技術の中で、多次元HPLC法および構造生物学的手法 (X線結晶構造解析とNMR) を用いた方法について解説する。