第1部 リチウムイオン電池用セパレータの高機能化コーティングによる機能性付与
(2014年4月24日 10:20〜11:40)
近年、リチウムイオン二次電池の高性能化・高機能化の要求に伴い、セパレータに対する要求も現状のポリオレフィン微多孔膜では達成しえないもの、例えば耐熱性などが出てきており、その要望を満たす1つの手法としてそのような機能付与を目的とした、ポリオレフィン微多孔膜へのコーティングがある。そのような背景から、本講演ではポリオレフィン微多孔膜の概要とコーティングによる機能付与について解説する。
- リチウムイオン電池と電池セパレータの要求特性
- ポリオレフィン微多孔膜の現状と課題
- ポリオレフィン微多孔膜へのコーティング
- コーティングによる機能化のターゲットと現状
- コーティング技術
- 耐熱性向上
- 接着性付与
- 濡れ性向上
- 耐酸化性付与
- 不織布へのコーティング
- 不織布系セパレータの特徴と課題
- 不織布コーティングセパレータ
- 過充電の防止
- まとめ
第2部 セルロースナノファイバーのリチウムイオン電池用セパレータへの応用
(2014年4月24日 11:50〜13:10)
セルロースナノファイバーの原料、製造方法、利用方法、化学修飾等について解説し、リチウムイオン電池用セパレータへの応用について紹介する。
- セルロースナノファイバー (CeNF) の製造
- 背景
- 製造方法
- ナノファイバー化
- 化学修飾の例
- 応用例
- リチウムイオン電池用セパレータへの CeNFの応用
- 背景
- セパレータの製造
- リチウムイオン電池用セパレータへのCeNFの応用と得られたセパレータの性能
- 問題点と今後の展望
第3部 シリカガラスコーティングによるセパレータ素材の特性改善と電池特性への影響
(2014年4月24日 13:50〜15:10)
大型リチウムイオン電池は電気自動車やハイブリッド車への搭載やスマートグリッド、電力貯蔵等への用途展開が進んでいる。その中でセパレータは、耐熱性、強度、耐薬品性などの向上が求められてくる。本稿は、次世代樹脂系セパレータとしてシリカガラスコート繊維の特性と適用可能性について紹介する。
- セパレータの基礎
- セパレータの役割
- 大型電池におけるセパレータの課題
- 熱対策
- シリカガラスコーティング
- シリカガラスコーティングの特徴
- ディップコーティングの原理
- コーティングプロセス
- ポリオレフィン系セパレータへの適用例
- 物性
- 電池特性
- アラミド繊維への適用例
- 物性
- 電池特性
- まとめ
第4部 リチウム電池の大型化に向けた高出力・耐熱性セパレータの開発技術動向と安全性への影響評価
(2014年4月24日 15:20〜16:40)
- 電池の高出力化・大型化と安全性に関する課題
- 電池高性能化と安全性の向上のための材料開発状況
- 耐熱性・高安全性セパレータの開発状況
- 各種セパレータの開発状況と課題
- セラミック複合不織布セパレータの開発例と特徴
- エレクトロスピニング法によるナノファイバー不織布セパレータの開発例と特徴
- セパレータの耐熱性向上とシャットダウン機能の付与
- AhクラスLiイオン電池における安全性とセパレータの役割
- 三元系正極/炭素系Liイオン電池での安全性評価
- リン酸鉄正極/スズ系負極Liイオン電池での安全性評価
- リン酸鉄正極/シリコン負極系Liイオン電池の安全性評価
- Liッチ系正極/シリコン負極系Liイオン電池の安全性評価
- シリケート正極/シリコン負極系Liイオン電池の安全性評価
- 硫黄系正極/シリコン負極系Liイオン電池の安全性評価
- 今後の展望