本セミナーでは、感性設計の基礎から解説し、感性品質の分析と評価、感性設計の事例について詳解いたします。
製品の魅力は,スペック (仕様) に明記される性能だけでなく、ユーザーが五感を介して知覚する感性的な「良さ」、すなわち感性品質に依るところが少なくない。感性品質は、嗜好品だけでなく、成熟期にある機能性製品においても大きな競争力を持つ。 本講座では、感性品質を設計するために必要な考え方と方法を紹介する。設計はモノ作りの計画である。計画には論理が必要である。そこで、感性に論理を与えるための考え方および方法の習得を主な目的とする。 講座の構成として、まず、感性設計の基礎をレビューする。その後、講師が取り組んでいる感性設計の新しいアプローチについて紹介する。特に、感性の多様性と期待がもたらす効果 (期待効果) を中心に、産学連携事業を含む研究事例を踏まえて解説する。