市場不良の85%は開発段階・事前検討段階 (DR:Design Review) の不備です。この対策に対し、多忙な新製品開発部門の皆様が、少ない投入工数で確実、モレの無い検討を実務的に進める対策を異業種交流の形で数社の方々によるN-TZD研究会 (新製品開発段階から不良ゼロ追及を目的とした研究会) で進めてきた結果を紹介します。
適用成果は開発総工数を1/2、開発リードタイム1/3を縮減ですが、泥臭いが新製品開発・試作・立ち上げ実務者の方々の間で成果を得たDR対策の実務を、世界的に著名なDR対策と比較しながら紹介させていただくセミナーです。
- DR不備で遭遇する「悪魔のサイクル」の脅威
- 知っておくべき「悪魔のサイクル」とDRの重要性
- 昨今起きた品質事故の社会・コスト的影響 (事例紹介)
- 品質向上に伴い,企業が得る利得
- やって判るリスク対策の実務 (簡単なグループ演習)
- KT (ケプナー・トレゴー) 法によるリスク対策の基本
- 新製品開発・試作・立ち上げ関係者が知っておくべき著名な品質関連の事故
- ISO9004が提唱するDR要件
- 知っておくべき世界的に有名なDR手法、総棚卸し
- KKD (勘・経験・度胸) +D (出たとこ勝負) 方式の問題
- 統計解析と工程能力
- 異常値の除去判定
- 田口メソッド
- FTAとFMEA
- 6シグマとDMAIC
- CE (コンカレント・エンジニアリング)
- TRIZとNASAの開発
- デザインCAE:IT活用によるDR対策
- N-TZD研究会で体系化に努力したDR対策と効果
- 新製品開発における不良発生状況と対策ステップ
- 研究開発者の本音、「多忙対策」
- 会議効率化・打ち合わせ効率化対策
- 参考にすべきトヨタGD3
- 日本の優良企業に見る、実務で成果創出中のDR対策
- DR・デザイン・イン対策の事例と実践的展開法
- N-TZD研究会による品質保証実態図の開発
- N-TZD研究会による品質機能系統図の開発
- 3種の対策法とISO9000の8大原則の関連
- N-TZD研究会式DR対策の実務
- 見逃してはいけない研究開発関係者のHE対策
- 犯罪行為と区分すべきHE対策
- HEを犯しやすい人的適正の評価
- IT利用によるソフト・ポカヨケ対策
- 手順分析が必要なヒューマン・エラー対策事例
- 指差し確認、ダブルチェックの重要性
- 大脳生理学的なHE対策面のチエック
- 航空機一流パイロットの実用・CRMに見る HEゼロ防止訓練の活用法
- DRに次ぐ形で対策が必要な新製品垂直立ち上げ
- 垂直立ち上げ見える化対策
- 新製品垂直立ち上げ事例
- ヒヤット段階で不良発生を防ぐQTAT (Quick Turn Around Time) 対策の適用
- オンラインを利用した協力会社とのJIT式DR対策
- Q&Aとまとめ
講師より
DR対策を学問的に進めると、新製品開発の遅れで、「手術は成功するが患者は全員が死亡状態」になる危険が発生します。また、形式的なDR儀式は一見、事前検討のスタイルを取っていても重大な潜在問題の予防とは無関係です。
本セミナーでは、このような問題を直視して実務的なDRを効率的に進める対策を図ってきたN-TZD研究会と関連企業の支援で実践した内容を紹介させていただきます。多くの実務者の皆様のご参加を願っております。