カーボンナノチューブの分散・可溶化ノウハウと用途展開

既存の物質に無い高い機械的強度・電気的性質など、様々な魅力的な物性を持つカーボンナノチューブ (CNT) の用途開発おいて「CNTを分散させる」ことは最終製品の物性を左右する鍵となる。 　本講座ではCNTの基礎的知識を紹介した後に、現場レベルのCNT分散ノウハウを解説し、最後に分散したCNTの応用に関する最新の研究も紹介する。

1. 実用化に向かうCNT
   1. CNTとは
   2. CNTの発見
   3. CNTの市場
   4. CNTのコスト
   5. CNT生産メーカー
   6. 世界のCNT
2. CNTの合成と基礎物性
   1. CNTの合成法
      1. 単層CNT
      2. 二層CNT
      3. 多層CNT
   2. CNTの物性
   3. 単層CNTのカイラリティ
   4. 単層CNTの光学的性質
   5. 単層CNTの電子的性質
3. CNTの可溶化
   1. 「分散」とは?
   2. 可溶化の分類
      1. 酸による分散
      2. 有機溶媒による分散
      3. イオン液体による分散
   3. 可溶化戦略
   4. 化学修飾法
      1. 化学的処理
      2. 物理的処理
   5. 物理修飾法
      1. 低分子系
      2. 高分子系
   6. 相互作用評価法
   7. 機能性分散剤
   8. 分散評価法
      1. 吸収測定
      2. ラマン測定
      3. 蛍光測定
      4. 顕微鏡観察
      5. レオロジー測定
      6. 伝導度測定
   9. 樹脂への分散
   10. CNT/高分子複合体作製法
   11. 化学修飾CNTによる樹脂への分散
   12. 硬化性樹脂への分散
   13. 高強度材料への展開例
4. 分散CNTの応用
   1. CNT応用の大別
   2. CNTの実用化例
   3. CNT応用に向けた研究例
      1. 透明導電膜
      2. 燃料電池
      3. バイオアプリケーション
5. CNTの分離・精製
   1. CNTの不純物
   2. CNT不純物の除去
   3. 半導体・金属性の分離
   4. カイラリティ分離
   5. エナンチオマー分離
6. おわりに
• 質疑応答・名刺交換