第1部 セルロースナノファイバー強化樹脂複合材料の成形加工と特性
(2014年6月9日 12:45~14:15)
セルロースは地球上に最も豊富に存在するサステイナブル資源であり、それを解きほぐしたセルロースナノファイバーは優れた特性を有し、今最も注目されている素材の一つである。
本セミナーでは、ガラス繊維や炭素繊維に代わる樹脂強化材としてセルロースナノファイバーを用い、幾つかの樹脂に対する高強度、軽量化に関する取り組み、そしてセルロースの分散状態、形状、マトリックスポリマーの結晶状態が物性に及ぼす影響を紹介する。
- セルロースナノファイバーについて
- 特性・性状
- 開発の現状
- これまでの取り組み
- ポリアミドとの複合化
- CNF/ポリアミド12の特性
- カチオン化処理
- 溶融混練押出
- 力学的特性
- 分散状態
- CNF/ポリアミド11の特性
- カチオン化処理
- 溶融混練押出
- 力学的特性
- 分散状態
- CNF/ポリアセタールの特性
- 力学的特性
- 摺動性
- 分散状態
- CNF/ポリエチレン複合材料とその発泡成形
- 力学的特性と分散状態,結晶構造
- 発泡構造とその特性
- CNFの染色と材料着色
- ブレンドによる発色
第2部 セルロースナノファイバーの触媒・エレクトロニクス応用
(2014年6月9日 14:30~16:00)
植物細胞壁を構成するセルロースナノファイバーは、再生産可能な点からも、物性・機能の面からも非常に魅力的な材料です。
本講演では、セルロースナノファイバーの優れた物性を活かした材料応用について、触媒やエレクトロニクス応用を中心に紹介します。植物セルロース資源の新たな使い道を考える一助となれば幸いです。
- セルロースナノファイバー
- セルロースナノファイバーとは?
- セルロースナノファイバーの製造方法と特徴
- 最新応用研究紹介
- セルロースナノファイバーを触媒担体に用いる有用化学物質生産
- 触媒を用いるグリーンケミストリー
- ポリマー担持金属ナノ粒子触媒の研究動向
- セルロースナノファイバー担持金属ナノ触媒の調製と特長
- ファインケミカル合成への応用
- カーボンナノチューブとセルロースナノファイバーの複合化とエレクトロニクス応用
- カーボンナノチューブ/ポリマーコンポジットの最新研究動向
- セルロースナノファイバーによるカーボンナノチューブの分散・補強効果
- エレクトロニクス応用紹介
- セルロースナノファイバーでつくる透明な紙
- 透明な紙の作り方と特長
- 透明な紙のエレクトロニクス応用紹介
- 抄紙プロセスでつくるフレキシブル透明導電紙
- 透明導電膜の開発と応用の研究動向紹介
- 透明な紙への導電ナノ材料塗布
- 透明性・導電性・密着性・フレキシブル性
- 紙でつくる電子ペーパー