本セミナーは、洗浄関連セミナーを3テーマセットにしたコースです。
セットで受講される場合、受講料を特別割引いたします。
通常受講料 131,250円 → 割引受講料 84,000円
日立プラント建設サービス(株) 空調・プラント本部 洗浄装置部
顧問 平塚 豊 氏
日本の産業界では社会のニーズに応えるため高性能,高機能な新製品を手がける企業が多くなっている。 そうした製品を生産するプロセスでは構成部品の精密で微細な加工や処理が行なわれるが、その場合製品不良の生ずる大きな原因の一つに加工物表面に存在する各種汚れがある。したがって製品欠陥のもとになる汚れを事前に除去するのに有効な洗浄は、歩留まりを確保する重要なプロセスになっている。 本講習会は有効な洗浄を構築し、実施できる技術者を育成する目的で洗浄技術の基礎と洗浄結果を評価、確認するのに役立つ汚れの定量法を解説する。
横浜国立大学 教育人間科学部
教授 学術博士 大矢 勝 氏
汚れの種類と洗浄剤の種類に応じた汚れの付着・除去のメカニズムと洗浄理論、そして評価方法について講演する。 まず分離型洗浄、溶解型洗浄、分解型洗浄の3パターンに分ける洗浄の基本的な考え方と汚れの分類法を紹介し、各種洗浄剤や洗浄機器がそれらの洗浄作用にどのように関連しているのかを説明する。 界面活性剤の構造や働きの基礎をはじめとし、酸、アルカリ、酸化剤、還元剤、有機溶剤等の洗浄に関連した意味づけが理解できるよう解説する。 また、一般的な種々の汚れの定量方法や、試験法をどのように考えていけばよいのかといった点について説明する。 特に外観のデジタル画像から有色汚れ付着量を求める手法については実例を紹介して説明する。
荒川化学工業(株) 機能材料事業部 営業部
部付部長 前野 純一 氏
産業用洗浄技術の一翼を担う、湿式洗浄法について、洗浄剤種、洗浄方法について解説する。 各種洗浄剤、洗浄方法の特徴を述べるとともに、これらを用いてどのように洗浄プロセスを設計していけばよいか、設計の基本部分についても解説する。 また、産業洗浄技術において洗浄液やリンス液の品質管理は重要課題である。液寿命の概念を理解し、液寿命として何をどのような方法で管理するのが望ましいか、また、濃度の振れを小さくし、常に安全な平衡濃度で運転するためどのように洗浄プロセスを設計すればよいか、それらの計算方法を応用したコストシミュレーションについて解説する。