本セミナーでは、森林チップのサプライチェーンや最新の動向、日本の実情・課題と、木質バイオマス原料の供給・リサイクル事業について解説いたします。
森林資源などの木質バイオマスは地産地消あるいは森林の活用という観点から、利用価値の高い原料の一つとして、常に取り上げられてきました。しかし、FIT制度の適用後でも木質バイオマス発電の成功例は多くはありません。その大きな原因は、木質原料の調達 (量・質・コスト) の不安定さにあります。また、コストや流通などの基礎的な情報が整えられていないことも参入や成功を難しくする要因となっていました。しかし、業界団体等の努力により、サプライチェーンやコストがようやく明らかになりつつあります。 本セミナーでは、木質バイオマスの利用推進を牽引してきた熊崎実氏による森林チップのサプライチェーンや最新の動向、日本の実情・課題など全体像の解説に加え、フルハシEPOの前田氏には木質バイオマス原料の供給・リサイクル事業者の立場からお話しいただきます。 現場発の情報を得られる場として、木質バイオマスのエネルギー利用を検討されている事業者の方はもちろん、マテリアル利用をお考えの方もご参加をお薦め致します。
(2014年6月5日 13:00〜14:45)
熊崎 実 氏 / 筑波大学名誉教授
木質バイオマスエネルギー利用推進協議会 会長
日本木質ペレット協会 会長
(2014年6月5日 14:55〜16:40)
前田 雅之 氏 / フルハシEPO (株) 開発本部 執行役員 開発本部長
木質を原料とするバイオマス発電は、木質バイオマスの収集あるいは調達に苦戦し、計画通りの稼働率を得られていないことが多い。また、輸入材と比較し国内木質資源はコスト高であるだけなく、LCAでも不利になるなど、課題が多い。 本講演では、木質バイオマスのリサイクル、カスケード利用など原料の供給だけでなく、木質バイオマス発電事業にも取り組んでいる事業の立場から見えてくる、これらの実態と課題について説明する。
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