樹脂の高熱伝導化・放熱材料の開発と熱伝導性フィラーの使いこなし方

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本セミナーでは、熱設計の基礎から解説し、熱問題への対策、樹脂設計、熱伝導性フィラーについて詳解いたします。

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プログラム

第1部 エポキシ樹脂における分子デザインと高熱伝導化・耐熱性向上

(2014年3月24日 10:30〜12:10)

 本講座においては電気電子材用向けエポキシ樹脂が必要とされる機能の一般的な耐熱性と熱伝導性の向上技術の紹介とその課題を解説したうえで、それぞれ相反関係にある機能を両立する分子デザインとその合成技術について解説する。  基礎物性理論と硬化物データを関連付けながら、これら分子デザインを応用した最新の特殊エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤を紹介する。

  1. はじめに
    1. DICエポキシ事業の説明
    2. 代表的な既存エポキシ樹脂
  2. 各種電気電子材料の技術動向
    1. 半導体パッケージ
    2. 高周波基板
    3. パワー半導体デバイス
  3. エポキシ樹脂の一般的な耐熱性向上技術の紹介とその課題
    1. 官能基濃度の影響
    2. 官能基数の影響
    3. 骨格の剛直性の影響
    4. 硬化速度の影響
    5. 耐熱性に相反する重要特性
  4. エポキシ樹脂の高熱伝導向上技術と課題
    1. 高分子材料の熱伝導
    2. 分子デザインと高熱伝導化
    3. 開発事例と課題
  5. 相反関係にある機能を両立する分子デザインとその合成技術
  6. 相反関係にある機能を両立する分子デザインを応用した 最新の特殊エポキシ樹脂・エポキシ樹脂硬化剤の紹介

第2部 電気絶縁性熱伝導性材料の最適設定とフィラー選定

(2014年3月24日 13:00~14:40)

 絶縁系で2~最大18W/m・Kの高熱伝導を発揮する熱可塑性成形材料<ジーマ・イナス>に用いたフィラー型熱伝導構造は様々なバインダ・システムに応用できる。フィラー技術から出発して各種の絶縁系 高熱伝導材料を開発する材料設計思想について、熱可塑系の実用事例を始め、封止・接着用液状エポキシの2液型で最大7.3W/m・K、1液型で最大4.0W/m・Kという最高レベルの絶縁系熱伝導材料<リコ・ジーマ・イナス>の特性を中心に紹介する。

  1. フィラー技術で展開
  2. 熱伝導材のトレンド
  3. カスタムな事例
    1. 熱伝導は一般並みで軽くするという考え方
    2. 球を仕込んで15W/mkまで上げるという考え方
  4. 材料設計思想
    1. 多重的粒度構成術
    2. 電気絶縁系高熱伝導材料開発のポイント
  5. 熱可塑タイプの量産事例
  6. 各タイプの成形条件例
    • 熱可塑性
    • シリコーン
    • 熱硬化性
    • 熱硬化液状
  7. 最新の高熱伝導液状樹脂
    1. 液型と2液型
    2. 2液型の使用法
    3. 1液型の使用法
    4. 物性
    5. 温度と粘度
    6. 接着強さ
    7. 温度別可使時間
  8. 今後の開発の方向性
  9. 最新の高Tg技術

第3部 窒化アルミニウム・窒化ホウ素系熱伝導性フィラーの特性と使いこなし方

(2014年3月24日 14:50〜16:30)

 高熱伝導率フィラーでありながら、ハンドリンが難しい窒化アルミニウム・窒化ホウ素フィラーの特性、ポリマーと親和性、ポリマーとの複合化技術を紹介します。

  1. サーマルマネージメントの重要性
  2. 高熱伝導率無機/ポリマー複合体の熱伝導率 (現状)
  3. プロセスの各因子とフィラーとの関係
  4. なぜ窒化物フィラーが良いのか?
  5. 窒化物フィラーの官能基を有効に活用した無機/ポリマー複合体の開発
  6. 高熱伝導AlNフィラーの開発
  7. フィラー1個の熱伝導率評価技術の開発
  8. 高熱伝導AlNフィラーとポリマーとの複合化
  9. 今後の方向性

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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