日本の企業の中には、多くの優れた技術が存在しています。これらの技術は、横展開、すなわち異分野の用途展開をすることで新たな事業、そして新たな収益に結びついていきます。しかし、その横展開が思うように進んでいない状況にある企業は多いと思われます。
技術の横展開を目指すには、開拓したい異分野市場の顧客との対話が必要になりますが、一般に、異分野の市場との接点はないため、接点をつくること自体が難しいという問題があります。しかし、接点をつくり情報交換するだけでは市場開拓につながらないという難しさがあります。
異分野用途開発で大切なとは、技術起点で考え始めるのですが、検討プロセスにおいて提案される相手側の視点に切り替えて候補市場の選択や提案の仕方を工夫することです。
本セミナーは、技術の横展開を効率的に進めていくための実践的な考え方と進め方について解説するものです。
- 技術シーズが有効に活用できない理由
- 隣の市場のことは分からない
- 異分野のニーズ情報と出会う場がない
- 市場を発掘しても規模が小さい
- 技術からアイデア発想することの限界
- ニーズ指向とシーズ指向の利点と欠点
- 技術の横展開による事業化、収益化の選択肢を増やす
- 自社の技術の捉え方
- 一般的な技術分類
- 技術の横展開という観点から見た技術分類
- 技術の要素分解をしても用途開発にはつながらない
- 効率の良い技術の横展開の進め方 (全体像)
- 一般的な技術の横展開の進め方と課題
- 効率の良い技術の横展開を推進するための基本的考え方
- 効率の良い技術の横展開の進め方 (全体像) 例
- 可能性のある候補市場、候補顧客の抽出
- 技術の特性比較分析
- 差別化できる機能を抽出するという狙いで技術を分析する
- 技術の顧客の利用機能への変換
- 市場構造マップを活用して幅を広げる (意外性のある用途市場仮説をつくる)
- ニーズの種類と技術との関係
- 現実性と意外性のある候補市場の絞り込みの考え方と手順
- 顧客にとって魅力のある価値の発掘
- コストダウン価値と付加価値
- 顧客候補に対する“価値の仮説”のつくり方
- 顧客候補との対話のためのツールと尋ね方
- 価値を事業に結びつける商品企画のポイント
- “商品化プロデュース”という活動の必要性
- 常識ギャップの存在を認識する
- 収益化のための出口戦略づくり
- 出口戦略の4つの代替案と特徴
- 事業主体を決める (誰が売るのか)
- ビジネスモデルに必要な項目
- 差別化の本質は価値の種類と価値の大きさの違い
- 競合モデルの分析のポイント
- 参入の突破口となるビジネスモデル
- 事業構想づくりに活かす異業種の知恵
(他の業界のやり方の応用がユニークをつくる)
- アライアンスが好きな組織と嫌いな組織
- 質疑応答 / 名刺交換