本セミナーでは、工業用刃物の切れ味劣化や耐久性評価について基礎から解説し、鋏切断の機構を塑性加工や人間工学の視点から解説いたします。
刃物は、石器として発明され人類の進歩に大きく貢献しました。今日では、高性能な家庭用刃物のみならず、工業用刃物としても私たちが知らない広い分野で使用されています。しかし、刃物技術には、材料や熱処理・研削加工などの中核技術だけではなく、意外にも塑性加工・切削加工・人間工学・医学・計測など幅広い技術と関連があり、即ち超精密な先端技術であるため解明されていない部分が多く、それ故多くの技術が「勘」として伝承されてきました。 今回は、最近の計測技術の進歩によりその「勘」の一部を「ミクロ」の視点で、また、鋏切断の機構を塑性加工や人間工学の視点からご紹介する予定です。