化成品の多くは、石油から製造したナフサを原料として誘導されている。原料の多様化に備えて、バイオマス資源を原料として基礎的な化成品を製造する技術に注目が集まっている。また、二酸化炭素も炭素資源として有効利用する技術も期待されている。
本セミナーでは、バイオマスや二酸化炭素を変換するための固体触媒の開発や反応システムの構築に関する最新の動向について紹介する。
- バイオマスからの化学品製造の基本
- 石油資源からの化学品製造
- バイオマス資源の組成とターゲット化学品
- バイオマスリファイナリの基礎化学品
- C3化成品の製造:グリセリン変換
- 植物油からのバイオディーゼル製造
- グリセリンの化学変換
- 水素化分解によるプロパンジオールの合成
- グリセリンの水素化分解触媒の構造と反応機構
- C4化成品の製造:エリスリトール変換
- 水素化分解によるブタンジオール類の合成
- 1,4-アンヒドロエリスリトールの変換
- C5、C6化成品の製造
- フルフラール類の製造と変換
- 水素化と水素化分解によるペンタンジオール・ヘキサンジオール
- 酸化物修飾金属触媒の構造と触媒反応の特性
- 構造解析:
- 修飾酸化物の局所構造解析:
- 活性点構造と反応機構
- 二酸化炭素変換による化成品合成
- 有機カーボネートの有用性
- 二酸化炭素によるホスゲン代替
- 酸化物触媒:酸・塩基性
- 二酸化炭素とアルコールからの有機カーボネート合成
- ニトリル脱水反応との組み合わせによる高収率合成