本セミナーでは、カーボンブラックの基礎から解説し、配合材料、導電性安定化、分散等のカーボンブラックを取り巻く要素技術について詳解いたします。
講演タイトルである「知ってるつもりの カーボンブラック」は、月刊「ポリファイル」誌 (大成社刊) に2006年4月~2007年3月に亘り掲載された技術連載の総合タイトルでもあります。連載では、それまで常識と考えられていたカーボンブラックに関する情報が、如何に不正確で、如何に偏っているのかについても紙幅を割き、正しいカーボンブラックの理解の一助となる解説を継続的に加えました。刊行とほぼ同時に、予想をはるかに超えた反響等が読者から寄せられました。その連載から7年余の月日が流れ、再び「カーボンブラック販売向上のためだけの独善的な理屈」や「現場では再現不可能な浅薄な理論もどき」がうごめき始めています。不幸なことに、それらを信じてしまったことで、自らを袋小路に追いやる技術者も少なくないようです。 そこでカーボンブラックの “正確な基本認識” と、今まで語られることの少なかった “能力と可能性”を中心軸に据えたプログラムを編成いたしました。さまざまな技術領域におけるカーボンブラックの特徴的な振舞いを理解する事こそ、自身の分野における新たな技術の獲得と発想の素になります。あなたが「ポリファイル」の連載愛読者であったとしても、カーボンブラックを扱って何十年のベテランであったとしても、初めて接する事柄の多さに新鮮な体験をされる時間になることを、講義の中心的な目的としています。
これまでに開講してきた「目からウロコの組成物設計講座」シリーズでも度々登場してきた「カーボンブラック」についての講義が遂に登場。今までの講義では扱い切れなかったカーボンブラックの詳細な解説を渾身の2日間セミナーにてお届けします。“知っているつもり“になっていた、カーボンブラックについて再認識する場となり、実践・実用技術現場でお役に立てればと願ってやみません。