分散系における「チクソ性」の測定・評価と制御の要点

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本セミナーでは、分散系における「チクソ性」の基礎から解説し、チクソ性の制御と測定のコツを詳解いたします。

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プログラム

液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、凝集体を形成します。通常、このときの凝集力はそれほど強いものではないので、高せん断速度においては容易に破壊され、低せん断速度では可逆的に形成されることになり、測定のタイムスケールが構造変化に要する時間より短いと「チクソトロピー」が観測さることになります。一方、工業的には塗料やインクの流動性を特徴づけるためにしばしば「チクソ性」という技術用語が使われますが、「チクソ性」という学術用語はありません。この基となったのは学術用語の「チクソトロピー」と思われますが、両者は必ずしも同じではないため、実用上いろいろな不都合が生じることになります。  本セミナーでは、「チクソ性」と「チクソトロピー」の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを紹介するとともに、微粒子分散系における「チクソ性」制御の考え方について概説します。

  1. レオロジーの基礎
    1. 流動場の定義
      • せん断流動
      • せん断速度
    2. 粘度の定義 (ニュートン流動)
    3. 非ニュートン流動
      • 擬塑性流動
      • ダイラタント流動
      • 降伏応力
    4. 時間依存性流動
      • チクソトロピー
      • レオペクシー
    5. チクソトロピーとチクソ性の違い (学術用語と技術用語)
  2. チクソ性の測定と評価における注意点
    1. チクソ性測定に関する基礎
    2. 測定装置の種類・選択と測定限界
    3. 測定プログラムの設定 (二段階せん断法とヒステリシス法)
    4. 流動曲線の評価
    5. チクソ性の測定例
  3. 微粒子分散系の基本的な粘度挙動とチクソ性のコントロール
    1. 非凝集分散系の粘度挙動
    2. コロイド化学の基礎 (粒子間引力と凝集)
    3. 凝集分散系の粘度挙動
    4. チクソ性コントロールの基本概念 (メカニズムとその制御)
    5. 逆チクソトロピーとダイラタント流動

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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