有機電解合成の基礎と反応制御

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本セミナーでは、有機電解合成の基礎・反応制御について解説し、研究開発動向についても詳解いたします。

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プログラム

有機合成は炭素-炭素結合形成 (骨格合成) と官能基の酸化・還元 (変換) を駆使して、複雑な有機化合物を作り出す技術です。それを実現するために、様々な反応剤が開発され、用いられています。 でも、その根本にあるのは、電子移動です。ならば、その電子移動を直接に制御することができれば、最も効率の良い反応が実現できるはず。100円ショップで売っている乾電池と鉛筆とで複雑な生理活性物質が合成出来たら?反応剤を使わずにゴミの出ない合成法が開発できたら?現実にはそこまではなかなかできませんが、その基本を紹介する講座です。

  1. 有機電解合成の基礎と反応制御 ~下記について解説する予定です~
    • 有機電解合成 ~電子も反応剤
    • 電子の測り方 ~天秤 (重さ) から電流計・ストップウォッチ (電気量) へ
    • 有機電解反応の仕組みと特長
    • 直接電解と間接電解
    • 基準電極
    • 標準電極電位
    • 化学反応の自然な向き ~酸化還元と標準電位
    • 酸化還元電位の測定 ~サイクリックボルタンメトリー
    • 定電位電解 vs. 定電流密度電解 ~電子移動過程の制御
    • 内部規制定電位電解
    • 電流と反応速度
    • 化学反応過程の制御
    • 電極 ~金属、金属酸化物、炭素
    • 溶液内の電位分布
    • 過電圧 ~水の電気分解を例に
    • 溶媒
    • 溶媒-電位窓
    • 電流・電位曲線
    • 電極/溶液界面モデル
    • 電解系不均一場
    • 支持電解質と溶媒 ~反応活性種の運命をどう制御するか?
    • 非分離型セル
    • 分離型セル
    • 電解系で発生する活性反応種
    • pHと酸化電位 ~解離定数の測定
    • 有機電解合成-電子移動のデザイン ~Kolbe反応を例に
    • 電解酸化
  2. 技術・研究動向:国内の先生方の最近の研究の紹介と解説
    • 支持塩を含む高極性溶媒中での反応
    • 電解フッ素化
    • 電解を用いる導電性高分子の修飾
    • 超音波照射下の電解
    • フローマイクロ電解
    • カチオンプール法による新しい活性種の発生
    • イオン液体を反応場とする電解
    • 光と電解
    • 電解還元反応を利用する環状化合物の合成
    • 電解を用いる医薬品合成
  3. 技術・研究動向:私どもの研究の紹介と解説
    • 水中電解
    • 有機還元剤など

会場

東京都中央区総合スポーツセンター
103-0007 東京都 中央区 日本橋浜町2丁目59番1号
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