長い間、顔料配合における主要課題であった「どの顔料を使うべきか」の時代が、終わろうとしています。代わって「どのように顔料を活用するのか」が、新たなテーマとして浮上しつつあります。 この変化は「顔料配合技術のターニングポイント」とも表現できます。どの製品領域の担当者であったとしても、顔料配合技術者はとても狭い範囲の業務と向き合っています。ですから、一年も経験すれば業務自体がルーチンワーク化しやすく、新しい発想が生まれにくいのも否定できない側面です。 本講座は、顔料と関わるさまざまな分野の方々に、まず基本として理解しなければならない事柄を科学的視点と共に解説いたします。次に “新しいステージに似合う顔料感と着想” に出会うヒントとなる、多様なトピックをご紹介いたします。現在の顔料技術者の共通項的問題となっている「マーケテイング面での戸惑い」に対処可能な、新たな配合技術が確立されるような講演となることを企図しています。