電子ペーパーの特長は、紙への印刷物ライクの「視認性」、電源を落としても画像が消えない「メモリー性」、簡単には壊れない「フレキシブル性」にあると言われている。
これらの特長を切り口に、電子ペーパーの歴史から今後の展望までを追っていく。特に最大の特長である「視認性」の観点からは、電子ペーパーの現状がどうなっているのか、この特長から新たな方向性が見い出されていくのかについてフォーカスしたい。
- 電子ペーパーの定義と基本原理
- 電子ペーパーの守備範囲:読むためのディスプレイvs見るためのディスプレイ
- 液晶ディスプレイとの比較:バックライトフリーの意味
- 画像表示の3つの方法:色を変える、発光させる、物を動かす
- 電子ペーパーの特長:視認性、メモリー性、フレキシブル性
- (蚊取りラケットを電源に用いた) ツイストボール方式のデモ実験
- 電子ペーパーの表示方式とその特長
- 粒子の移動/回転方式:電気泳動、In-plan、ツイストボール
- 液晶方式:コレステリック液晶、ポリマーネットワーク方液晶、メモリー性液晶
- 電気化学方式:エレクトロクロミック、エレクトロウェッティング
- その他の方式:MEMS
- 最近の技術動向
- フロントライトの採用
- 電子ペーパーのカラー化
- 電子書籍端末の現状と動向
- 電子書籍端末の歴史
- 電子書籍端末の現状:タブレットPCとの競合、紙の書籍との競合
- 課題と今後の展望
- 電子ペーパーの現実と活路
- 視認性:「電子ペーパーは目に優しい」は都市伝説か?
- メモリー性:本当にメモリー性は必要か?
- フレキシブル性:フレキシブルの意義は?
- 用途展開
- デジタルサイネージ
- 第二世代の電子ペーパー
- 東京オリンピックに向けて