感性工学は、感性という価値の発見と活用によって、社会に貢献することを目的としています。つまり、論理だけでは説明しにくい「心のフィット感」に注目し感性価値を得るための方法を科学するのが感性工学です。それは、あらゆる意味で人間生活をはじめとしてマーケティングや経営等にとって重要な側面を持っています。
この講座では、「感性をきわめる7つ道具」として、感性を“はぐくむ”、“たもつ”、“つたえる”、“はかる”、“つくる”、“いかす”、そして感性に“ふれる”の7つを紹介し、特に実用的に近い分野を中心に分かりやすく解説します。
- 感性とは何か?
- 感性の歴史的な経過と定義
- 感性の現代的な定義
- 感性をシステムとしてとらえることの重要性
- 感性価値と感性ハニカム
- 感覚は欺かない判断が欺くのである
- 感性が感性価値を生む
- 感性をとらえるための七つ道具 (感性ハニカム)
- 「そそる」マーケティング
- 感性情報
- 脳内会話
- ものを買いたくなる心理的構造
- ヒトを動かすものは何か
- ヒトの購買行動の構造化
- 感性の定量化
- 多種多様な感情表現を数理的に表すこと
- 感性の定量化と設計への課題
- 設計の上流過程 (要求の把握) の重要性
- 多変量解析を用いた感性の統計的手法とその課題
- サンプリングと確率論
- 現代的な商品デザインプロセス
- 感性価値創造と合理的価値創造
- 設計の上流過程 (要求の把握) の重要性
- 感性と物理的属性の狭間における柔軟性
- 感動の評価
- 感動はいかにして評価できるか
- 看板の数理的評価とその課題
- 感性の質的評価法
- 日常生活に潜む感性の質的評価
- ペトリネットを用いた新しい感性の質的調査法
- 感性評価のパラダイムシフトに向けて