技術英語のセンスを磨き、簡潔でわかりやすく、自然で説得力のある英文を書く力を身につけます。
それなりに英文ライティングを勉強してきたのに、なかなか自然で説得力のある文が書けないと感じることはありませんか。この場合、2つの原因が考えられます。
その1つはライティングを体系立てて理解できていないことです。英文ライティングに関する参考書籍は数多くありますが、そのなかでライティングを理論も含めて体系立てて説明したものは多くありません (日本では「テクニカルライティング」という言葉だけが独り歩きしているようです) 。いろいろな書籍を試してみるのもよいのですが、無駄な回り道はしたくないものです。
もう1つは、文法を下支えする言語の本質的な部分が理解できていないことです。英語には (どの言語でもそうですが) 文法に明示的に表されていない、ネイティブ同士ではごく当たり前の共通概念があります。それは生まれてから言語を獲得していく過程で自然に身に付けたものです。したがって、私たちは学校では習えませんでした。しかし、この本質的な部分を理解しない限り、英語として不自然な文を書き続けることになります。
(たとえば、 I wish you a merry Christmas. 文型O1 O2
I wish a merry Christmas for you. 文型O2 for (to) O1 の場合、
後者は文法的には成り立ちますが、英語としては非文です。学校文法では2重目的語与格構文と前置詞与格構文をただひたすら書き換えさせられましたが、実際にはどちらかの文型しか取れないものがあります。それには明快な理由があります。)
このセミナーでは、テクニカルライティングの手法を体系的に理解してそれを応用できる力を身につけます。また、人の心の動きと言語という関係から英語をとらえ、英語に対する理解を深め、自然な英文を書く力を身につけます。