本セミナーでは、電池特性を基礎から解説し、リチウムイオン二次電池システムの設計・マネジメントについて解説いたします。
EVやESS (Energystoragesystem) への関心が高まる中で、さまざまな分野で大規模電池システムの設計や製造が検討されている。これらのシステム化は電池メーカが中心になって開発されてきたが、最近では全く電池と関わりのないメーカでも設計開発される様になってきている。多くの設計者は電池の特性を理解しないまま、机上で想定だけで回路・機構設計しているのではないかと思われる。ところが、電池は物理反応だけでなく化学反応を伴うため、計算通りの動作をする訳ではない。電池の挙動をよく把握した上で、その挙動に見合った制御をしないと思わぬ落とし穴に遭遇してしまうことになり兼ねない。「想定外」として簡単に片付ける訳にはいかない場合もある。 今回の講演では、転ばぬ先の杖として、事前にどういったことを想定して設計する必要があるのかという指針を示したい。