電子部品の海外生産化や海外生産部品の調達によるコストダウンが進んでおり、採用時の品質確認や信頼性評価が重要になってきている。一方、鉛フリー化に伴い各種装置に使用される部品と、接続部分における信頼性諸問題 (ウイスカや経年劣化の早期対応) が顕在化し、故障に至る期間が短い部品 (短寿命部品) の採用は装置の寿命を低減させるため、部品採用時の信頼性評価を短期間で効率よく実施することが必要になっている。
ここでは、製品の品質を確保するため、搭載する部品や部材の信頼性評価方法、製品の品質向上や市場での寿命などをExcelで事前に評価し、信頼性加速試験の短期評価や寿命の予測・推定などの応用について紹介する。
- 品質・信頼性を確保するための試験・評価技術
- 装置・部品の品質と信頼性
- 鉛フリーに伴う初期の問題と経年劣化
- 初期の品質確認
- 信頼性評価試験による市場不良の低減
- 品質とディレーティング
- 使用部品のばらつきについて
- ディレーティングについて
- 寿命評価の考え方
- 部品と装置の寿命の違い
- データベース利用の評価方法
- 加速試験と予測による寿命の短期推定方法
- 電子部品の信頼性加速試験方法
- 信頼性試験の進め方
- 加速試験の種類と方法
- 加速試験によるデータ解析、寿命評価事例
- EXCELを用いたデータ解析と評価 (演習)
なお、演習は前記の各項に適時挿入して実施します。
- 確率紙を用いた評価事例
- 正規確率紙
- ワイブル確率紙
- モデルを使った寿命推定方法
- 特性値の検定
- コンデンサ特性値の予測
- 抵抗器の特性値の予測
- 評価期間の短縮化と事例
- 加速試験の効率化
- 評価試験の短縮