環境規制によって、環境対応したエレクトロニクスが商品化されて既に10年以上が経過した。エレクトロニクス業界では、「鉛フリーはんだ技術」と「ハロゲンフリー化技術」が進展し、環境調和型実装技術が確立され、具体的な商品に応用展開されて進展した。
今、世の中で、「グリーン・エレクトロニクス」と言われる機器が登場し、様々な環境対応が実施されている。このような背景となってきたエレクトロニクス業界における過去の環境規制を振り返り、各国で進展した環境対応の潮流と現状を解説する。最新の環境規制動向を追いながら、企業の環境政策にもふれ、今、市場で進展している「グリーン・エレクトロニクス」について紹介し、最後に今後の課題について述べる。
今、企業活動にとって大きな課題となっているのが環境対策である。環境規制の背景を良く理解した上で、最新の改定RoHS指令やREACH規則などを含む最新の環境動向の把握も必要です。そして、その対策となったグリーンエレクトロニクスの進展状況を含めて詳しく解説致します。
- エレクトロニクス業界における環境規制の潮流
- 有害物質の指摘
- 環境規制の潮流
- 第1波 (ウィーン条約/モントリオール議定書、ダイオキシン法)
- 第2波 (WEEE/RoHS指令、中国版・韓国版RoHS等)
- 第3波 (PoHS、REACH規則、改正RoHS指令、EuP/ErP指令、CPSIA法)
- 設計思想の変遷
- Design for Durability (DfD)
- Design for Safety (DfS)
- Design for Size (DfS)
- Design for Diassembly (DfD)
- Design for Environment (DfE)
- Design for Recycling (DfR)
- 環境法規制動向
- 欧州の規制動向
- EU (改正RoHS指令、REACH規則を中心に)
- 北欧 (ノルウェー、デンマーク、スェーデン、フィンランド)
- アジア諸国の規制動向
- 日本
- 中国
- 韓国
- その他 (インド、タイ、ベトナム、トルコ等)
- 北米/南米の規制動向
- グリーンエレクトロニクス進展
- グリーン調達/CSR調達
- 環境調和型実装技術の展開 (グリーンテクノロジー/グリーンプロセス)
- 環境関係の国際標準化状況
- IEC/TC91の標準化動向
- IEC/TC111の標準化動向
- 環境保護団体の指摘 (
- グリーナーエレクトロニクスへのシフト要請
- 評価結果
- 政府調達の新たな仕組みの導入
- 中小企業の対応の成功事例
- その他 (環境関連情報等)