製造業での研究開発,生産,品質管理,出荷後顧客対応などの各工程においては,様々な問題が発生し,これらの問題を解決するために,実験・解析を行うことになります。
本講では,どのような心構えで実験に取り組めばよいか,どのような考え方で実験結果を解析・解釈すればよいか,初心者がなかなか気づかないポイントについて解説します。
- 問題解決プロセス
- 測定結果の信頼性に関する概念
- ばらつき~繰返し性と再現性
- 真値,測定結果,誤差
- ばらつきとかたより
- 基本的な統計解析
- 標本数・測定回数と信頼性
- データの分布とはなにか?
- 生データの分布と「平均」の分布
- 平均の信頼性とばらつきの信頼性
- 何回測定すればよいか?
- 測定回数が増えると無意味な有意差が出る
- 測定機器を校正してもばらつきは減らない。
- 実験の3原則
- 実験の反復
- 実験の局所管理
- 実験の無作為化 (ランダム化)
- 実験前の心得
- どんな数字に着目するか?
- 予備実験の重要性
- 実験中の心得
- 実験担当者としての心構え
- ばらつくデータは悪か?
- 実験中または実験直後の判断
- 解析の心得
- グラフによる全体像把握
- 表示桁数を決めるポイント
- 統計的有意差があっても技術的には有意差はないかも
- 相関と因果
- 昨日の標準偏差と今日の標準偏差を平均してよいか?