粘着剤の粘着・剥離メカニズム

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本セミナーでは、タック・粘着力測定における剥離のメカニズムについて、主にレオロジー・非線形動力学の立場から解説いたします。

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プログラム

粘着力の決定には、粘着剤の表面張力や粘弾性といった物性だけでなく、粘着剤の変形による形態形成、装置の剛性といった、動力学的要因も重要である。実 際、同じ粘着テープでも、どのような速さで剥離するか、また、テープの貼られている系の固さ (剛性) によって、剥離の様子は大きく異なる。
この講演では、 特に、タック・粘着力測定における剥離のメカニズムについて、主にレオロジー・非線形動力学の立場から解説・紹介する。

  1. はじめに
    1. 「粘着」 とは?
    2. 粘着の無矛盾な課題「剥がれにくく、剥がれやすい粘着剤」
      • 高分子の粘弾性
    3. 剥離のタイプ
      • 界面破壊・凝集破壊
    4. 空間スケールと剥離現象
      • 粘着の強さを決める要因は?
  2. 粘着とレオロジー
    1. 高分子の粘弾性
      • 時間-温度換算則
    2. 変形と流動
      • マクスウェルモデル
      • 複素弾性率
    3. 剥離と粘着の三要素
      • タック・保持力・粘着力
    4. 粘着特性に関する経験則
      • Dahlquistの経験則 (良い粘着剤を、粘弾性から判断する)
    5. テープ剥離時の応力分布
      • テープの厚さ依存性
  3. 剥離による粘着剤の変形・形態形成
    1. Viscous Fingering
      • 粘着剤の不安定性
    2. タックにおける粘着剤の形態形成
      • cavity、fibrilの形成と粘着力
      • 剥離速度・温度依存性
    3. 粘着テープの剥離における粘着剤の形態形成
      • 剥離のマスターカーブ
      • fibril 形成のメカニズム
      • tunnel 形成のメカニズム
  4. 剥離のダイナミクス
    1. 剥離の非線形性・非単調性
      • 自励振動する系の例
    2. 剥離速度・装置剛性の影響
    3. tunnel 構造の出現と粘着力の関係
    4. 動的相図の重要性

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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受講料

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