樹脂入門 徹底学習

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プログラム

第1部 エポキシ樹脂の基礎を学ぶ!~構造と硬化剤および硬化メカニズム~

(2014年1月31日 10:30〜12:10)    エポキシ樹脂は、成形性、接着性、電気絶縁性、機械的強度、・・・と様々な特徴を持ち、多くの分野で便利に用いられている。エポキシ樹脂は主鎖の化学構造だけでなく、硬化剤をいろいろと選ぶことができるのと同時に、その種類によって物性も大きく変わり、適用されるアプリケーションによって選択されている。  本講では、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂に使われるさまざまな硬化剤の化学構造と、その硬化メカニズムの基礎を解説し、合わせて硬化物の特徴を示す。

  1. エポキシ樹脂とは?
    1. ネットワークポリマー (熱硬化性樹脂)
    2. エポキシ樹脂硬化物の高分子構造
    3. エポキシ環の反応性とその特徴
    4. ビスフェノール型エポキシ樹脂の構造と特徴
    5. ノボラック型エポキシ樹脂の構造と特徴
    6. その他のエポキシ樹脂の構造と特徴
  2. 主な硬化剤と硬化メカニズムの基礎
    1. エポキシ樹脂に用いられる硬化剤の種類
    2. エポキシ樹脂硬化剤と活性水素
    3. アミン系硬化剤とその硬化反応
    4. 酸無水物系硬化剤とその硬化反応
    5. 触媒型および潜在型硬化剤とその硬化反応
  3. 化学構造の異なるエポキシ樹脂の特徴
    1. エポキシ樹脂の機械的特性
    2. 硬化剤の異なるエポキシ樹脂の硬化特性
    3. 硬化剤の異なるエポキシ樹脂の耐食性

第2部 ポリイミド樹脂の特性:さらなる高性能化 ~物性・設計・複合化~

(2014年1月31日 13:00〜14:40)

 ポリイミド樹脂は最も代表的な耐熱性樹脂である。分子設計の自由度が極めて高く、合成も簡便であり、特定ニーズに応じて最適なポリイミドの合成ができる。この講座では、ポリイミド樹脂の合成法やフィルム作製に関する注意事項、ポリイミド樹脂の分子設計・材料設計のポイント等につき、分かりやすく解説する。

  1. ポリイミドとは?
    1. 歴史
    2. 分類
  2. ポリイミドの合成とフィルム作製
    1. ポリイミドの合成法
    2. ポリイミドフィルムの作製
  3. ポリイミドの物性
    1. 耐熱性
    2. 力学的性質
    3. その他
  4. ポリイミドの分子設計と材料設計
    1. 非熱可塑性ポリイミド
    2. 熱可塑性ポリイミド
    3. 熱硬化性ポリイミド
    4. 可溶性ポリイミド
    5. 透明ポリイミド
    6. 低誘電率ポリイミド
    7. ポリイミド粒子、ポリイミド繊維
  5. ポリイミドの分子複合化
    1. ポリイミド系アロイ、分子複合材料
    2. ポリイミド/クレイナノコンポジット
    3. ゾル-ゲル法によるポリイミドの複合化
    4. その他の複合化系

第3部 PET樹脂 (ポリエチレンテレフタラート) の物性と特性制御・機能性向上

(2014年1月31日 14:50〜16:30)

 PET樹脂は、包装材料としての用途が多いが、最近、電気・電子関係の工業用用途の素材としても重要な存在となっている。  本セミナーでは、PET樹脂の基本的な特性と各種特性の制御・向上技術について述べる。また、PETフィルムの構造、分子配向、表面特性、ガスバリア性などの解析・評価法について解説し、各種の特性を生かしたPETフィルムの用途展開についても言及する。

  1. PET樹脂・フィルムの製造法
  2. PETの構造
    1. 固体構造
    2. 結晶化度
    3. 分子配向
  3. PETフィルムの特性と構造
    1. 光学的特性
    2. 力学的特性
    3. 熱的特性
    4. ガスバリア特性
  4. PETフィルムの物性制御・向上
    1. 透明性の向上
    2. 耐衝撃性の向上
    3. 熱的安定性の向上
    4. ガスバリア特性の向上
    5. 印刷適性の向上
    6. 接着特性の向上
    7. ヒートシール性の向上
  5. PETの固体構造解析
    1. X線回折による結晶構造解析
    2. 電子顕微鏡による固体構造解析
  6. PETフィルムの分子配向評価
    1. X線回折による分子配向評価
    2. 複屈折率測定による分子配向評価
  7. PETフィルムの表面特性評価
    1. 接触角測定による表面特性評価
    2. XPS (ESCA) による表面特性評価
    3. 原子間力顕微鏡による表面粗度測定
  8. PETフィルムのバリア特性評価
    1. ガスバリア性評価法
    2. 水蒸気バリア性評価法
  9. PET樹脂・PETフィルムの応用展開
    1. 透明蒸着ガスバリアフィルム
    2. 有機EL・太陽電池用バリアフィルム
    3. 各種バリアPETボトル

第4部 ポリウレタンの基礎と原料の特徴および高機能化

(2014年1月31日 10:30〜12:10)

 ポリウレタンは、軟質および硬質フォーム、塗料、接着剤、シーラント、エラストマーならびにレンズなど幅広い分野で使用されている多様性をもったポリマーである。それゆえ、ポリウレタンの全体像が掴みにくいと言われているが、本稿ではそれらをわかりやすく説明する。さらに、ポリウレタンの高機能化に対する最近の事例についても紹介する。

  1. ポリウレタンとは?
    1. ポリウレタンの特徴
    2. 他のポリマーとの相違
  2. ポリウレタンの用途と分類
    1. ポリウレタンフォーム
    2. CASE (塗料・接着材・シーラント・エラストマー)
    3. その他 (メガネレンズ・弾性繊維他)
  3. ポリウレタンの原料の種類と特徴
    1. イソシアネートの種類と特徴
      1. イソシアネートの反応マップ
      2. イソシアネート誘導体
    2. ポリオールの種類と用途
      1. 各種ポリオールのポリウレタンに与える物性
    3. その他の原料
  4. ポリウレタンの高機能化
    1. 強度
    2. 耐熱性
    3. 透明性
    4. 黄変抑制
    5. 接着性
    6. 耐加水分解抑制
    7. 振動吸収
    8. 再生可能原料の活用
  5. まとめ

第5部 ポリオレフィン系樹脂の構造、物性制御と用途展開

(2014年1月31日 13:00〜14:40)

 ポリオレフィン系樹脂は、私たちの身の回りで最も多く使われているプラスチックです。その用途は多様であり、フィルム一つとっても、タバコの包装用から電池のセパレータまであります。樹脂の分子構造が全てを決定している訳ではなく、成形加工による高次構造の制御が、さまざまな特性を発現しています。  本講座では、ポリプロピレン、ポリエチレンの基礎から応用まで、入門者に分かるように丁寧に説明します。

  1. ポリオレフィン系樹脂とは?
    1. ポリオレフィン系樹脂が使われている製品
    2. ポリオレフィン樹脂が使われている理由
    3. 他の樹脂との比較
  2. ポリエチレンとポリプロピレンの基礎
    1. 製造方法
    2. ポリエチレンとポリプロピレンとの違い
    3. 添加剤の重要性
    4. 共重合によるポリエチレンの性能の拡大
    5. 複合化によるポリプロピレンの性能の拡大
  3. 成形加工による特性の変化と用途
    1. 成形加工の重要性
    2. 冷却条件による物性の変化
    3. 延伸による物性の変化
    4. 押出成形
    5. 射出成形
  4. 実用化に必要な技術
    1. 調色
    2. 印刷
    3. 接着
    4. その他二次加工

第6部 PVA樹脂 (ポリビニルアルコール) の微細構造・物性と高機能化

(2014年1月31日 14:50〜16:30)

 まずPVAの製法、構造、基本物性を紹介します。次に微細構造とそのPVAの物性への影響について詳説します。最後にPVAの高性能化として、種々の変性PVAの構造、物性を紹介します。

  1. ポリビニルアルコールの基礎
    1. 市場
    2. 製造方法
    3. 基本構造
  2. ポリビニルアルコールの微細構造と物性
    1. 微細構造
    2. 溶液物性
    3. 皮膜物性
  3. ポリビニルアルコールの高機能化
    1. 共重合変性
    2. 末端変性
    3. ブロックポリマー
    4. 高耐水性ポリビニルアルコール系樹脂「エクセバール ® 」

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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