光重合開始剤の基礎と応用

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本セミナーでは、有機分子が光を吸収して発生する励起状態の性質と挙動について説明し、その上で光重合開始剤を開発する指針を解説いたします。

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プログラム

有機分子が光を吸収して起こる反応がトリガーとなって、重合などが起こり、その結果系全体の物性が変化すること利用した加工、イメージング、コーティングが様々な分野で用いられている。このような技術をうまく利用したり、また改善、発展させていくためには、単に現象論的な結果に振り回されるのではなく、その根底にあるトリガーとなる光化学反応を分子レベルで詳細に理解することが必須である。  このような目的で、本講は先ず有機分子が光を吸収して発生する励起状態の性質と挙動を説明し、その上で光重合開始剤を開発する指針を解説する。企業の基礎応用研究分野の研究者はもとより、技術セールス分野の方にも有用な講演となろう。

  1. 光重合開始剤開発の基礎
    1. 光化学の基礎 (光とは何か、有機分子の光励起状態の動的一静的性質など)
    2. 分子間好反応初期過程 (エネルギー移動、励起錯体形成、電荷移動錯体の励起、光増感一電子移動)
    3. アルファ開裂型開始剤 (開裂の効率を左右する要因:励起状態の電子構造 (n,p*とp,p*) 、ラジカルの安定性など)
    4. 水素引抜型開始剤 (水素引抜き効率を左右する要因:励起状態の電子構造)
    5. 光増感一電子移動型開始剤 (電子移動効率と受容体一供与体のエネルギー関係、分子内電子移動の利用など)
  2. 光重合開始剤の実際
    1. 高効率化へ向けて
    2. 可視光化への試み
    3. 酸素阻害を受けない開始剤の開発
    4. 水溶性開始剤の開発
    5. 光硬化を阻害しない紫外線吸収剤の開発

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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受講料

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