本セミナーでは、有機分子が光を吸収して発生する励起状態の性質と挙動について説明し、その上で光重合開始剤を開発する指針を解説いたします。
有機分子が光を吸収して起こる反応がトリガーとなって、重合などが起こり、その結果系全体の物性が変化すること利用した加工、イメージング、コーティングが様々な分野で用いられている。このような技術をうまく利用したり、また改善、発展させていくためには、単に現象論的な結果に振り回されるのではなく、その根底にあるトリガーとなる光化学反応を分子レベルで詳細に理解することが必須である。 このような目的で、本講は先ず有機分子が光を吸収して発生する励起状態の性質と挙動を説明し、その上で光重合開始剤を開発する指針を解説する。企業の基礎応用研究分野の研究者はもとより、技術セールス分野の方にも有用な講演となろう。