お客様のライフスタイルの変化により、期待される効果や使用性、安全性、デザインなどの品質水準が多様化しています。メーカーは顧客 (お客様) との品質水準の整合性を確保するため、ブランドマーケティングに対応した商品機能を検査規格に落とし込み、それを正確に検査判定する必要があります。また、海外品の扱いも増えており、外観目視検査はそういった環境変化へも迅速かつ低コストでの対応に適しています
本講習会では、これらを効率的に進めるための規格化の手順や検査方法、検査室環境管理、検査員の選定・育成などについて、原材料受入検査から半製品検査・出荷検査にいたるまで実践例で解説いたします。医薬部外品、化粧品を中心とした解説になりますが、他業種でのご参加や講演実績もあり、外観検査を必要とする多くの業種で幅広く参考にしていただけると思います。
- 化粧品の品質保証と外観検査
- 化粧品ニーズの多様化と外観検査の役割
- 化粧品製造工程での品質保証と外観検査の役割
- 外観検査・官能検査におけると判断の誤差因子とその管理
- 外観検査・官能検査の留意点と改善のポイント
- ステップごとの留意点と改善のポイント
- 検査精度と作業効率の両立は?
- 管理監督者の役割
- 精度・効率を考えた規格基準・検査見本の作成
- 検査規格書、検査見本の制定および更新・管理の留意点の作成のポイント
- 価格帯別、販路別などの商品の判定基準 (AQL) の考え方
- 商品苦情 (クレーム) と判定基準への反映は?
- 見逃し・検査バラツキを低減する検査環境の設定
- 環境が検査員に与える影響 (誤差因子) とは?
- 検査室の「照明、光源、空調、音、レイアウト」の留意点と改善は?
- 検査時間と休憩の取り方は?
- 外観検査の実施
- 原料・内容物外観検査の実際 ( (粉体、液体、乳化物、固形物・・)
- 材料/完成品外観検査の実際 (樹脂ボトル、ガラスボトル、コンパクト・・)
- 判定・処置を確実かつ迅速に進める検査結果の取扱い
- 抜取り検査と全数検査の運用課題と改善のポイント
- 判定ミスを防ぐ検査記録の取り方とは?
- 判定責任者の取るべき行動とは?
- 規格・基準化が「ない」「できない」時の判断と処置方法は?
- 識別能力を高める教育訓練 (識別力の校正と調整)
- 検査員に求められる資質・力量 (生理的識別能力/精神的識別能力) とは?
- 官能検査 (比色と匂い) の能力テストと訓練の実施例
- 検査員認定・更新の基準や訓練期間はどうすればよいか!
- 識別能力評価の実演
- 不良検出能力評価 (はなまるテスト) の実演
- 色識別能力評価の実際
- 化粧品製造における自動検査の取入れ方
- 自動検査機でできること、できないこと
- 自動検査機導入の注意事項
- 品質における海外調達品導入の課題
- 品質に対するギャップ (アジア圏、欧米圏) とは?
- 導入および改善指導のステップ