2025年までに後期高齢者が700万人増え、2040年までに0-64歳人口が3000万人減少するという激烈な人口構造の変化が進行しており、しかも人口推移のパターンが地域により大きく異なる。また地域により医療資源のレベルも大きく異なる。地域の人口構造の変化や医療資源レベルに応じた地域医療提供ビジョンが都道府県により作成され、そのビジョンに応じた病床転換や削減にむけた政策が実行されるだろう。 診療圏内の人口構造や患者数の推移を予測し、地域における自院の立ち位置や担うべき役割を明確にすることが、今後の病院経営の戦略を考える上での根幹的な視点になってくるだろう。