「日々業務の中で有限要素解析を行っているが、雲を掴むようで歯痒く感じる事が多い。有限要素コードが何をしているか分からない。」又は、「有限要素解析という事も殆ど意識せず、解析で設計検討をしているが、理論を理解したくなった。しかし、数学が苦手で、本を読んで理解する自信が無い。」
あなたはこのような状況が当てはまりませんか?解析で一番重要なことは、得られた結果が妥当であるかどうかの判断力です。しかし、理論を理解していないと境界条件の妥当性チェックや結果に対する理屈付けが出来ません。先人のノウハウを覚える事により、ある程度は判断力を身につける事は出来ますが、残念ながら限界があります。
たった1日で有限要素法を十分に理解する事は無理ですが、そのスタートとなる理屈の基礎の部分を簡単な話の流れとして理解出来るように説明したいと思います。
材料としては、熱伝導方程式や非圧縮条件で良く利用されるポアソン方程式を取り上げます。