近年、製品品質の向上要求が高まり、プラスチックのコンパウンドにおいても充填材や微小粉体による改質が拡大されている。充填材などは益々微細化され、分散が難しくなっている。このような高い要求への対応として多様せん断による混練理論を提唱してきた。
また、プラスチックの成形加工時に発生する不良現象は色々あるが、黄変、樹脂やけの不良減少は材料 (プラスチック添加剤など) 、機械装置、加工条件など総合的な検討が必要である。本講演では経験したこれらの不良現象と解決方法を報告する。
- 押出混練技術の考え方・抑えるべきポイント
- スクリュー制御による混練技術向上
- スクリュ内における樹脂挙動
- フルフライトスクリュの設計と樹脂挙動
- 不具合の発生
- 混練・押出性能の向上策
- ミキシング機構
- 表面処理方法
- スクリュの磨耗と押出特性の変化
- オレフィン系樹
- スチレン系樹脂
- GF強化樹脂
- 高混練スクリュによる用途例
- バンパ成形での特性改善例
- PET樹脂成形
- GF直接成形
- その他
- 成形不良と解決実施例
- スクリュでの樹脂やけ、分解 (硬質PVC)
- スクリュ形状の影響
- スクリュ内での挙動
- 解決実施例
- 不具合対策
- サージング (脈動)
- フィッシユアイ・ブツ
- 目ヤニ
- メルトフラクチャー
- ギャーマーク
- 混練の最適化、効率化について
- 樹脂に合わせた条件設定
- 分散混合事例
- 材料特性が運転条件に及ぼす影響
- 粘度の異なる材料を混ぜるための最適条件設定
- 融点の異なる材料を混ぜるための最適条件設定
- 汚れ・異物対策/日常のメンテナンス