訴求力向上に向けた化粧品パッケージの開発

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プログラム

第1部:化粧品の容器およびパッケージが人間に与える心理効果

(2014年1月29日 10:30~12:00)

化粧品パッケージは消費者にとっては商品との最初の接点であり、その後の購買意思決定に至るまでのプロセスにおいてイメージや情報を伝達するという重要な役割を果たす。  オンラインでの情報検索が当たり前のように行われるようになった現在では、店頭に出向く前からパッケージが果たす役割も大きくなっていると言ってよい。また、長期的な視点で見れば、化粧品を使用する段階でのパッケージや容器の使用性が、その化粧品を再度購入するかどうかに大きな影響を与える。  本講演では、購買行動プロセスに沿って、消費者が化粧品のパッケージおよび容器からどのような情報を受け取りどのように感じるのかを解説し、消費者に選ばれるパッケージのデザイン方法についてより理解を深めることを目指す。

  1. 購買行動の各フェーズにおける化粧品パッケージの役割
  2. アイキャッチャーとしてのパッケージ
  3. イメージの伝達媒体としてのパッケージ
  4. 情報伝達媒体としてのパッケージ
  5. 容器としてのパッケージ
  6. 消費者に選ばれるパッケージのデザインとは

第2部:商品企画担当者からみた商品特性のパッケージへの反映  ~商品コンセプトを消費者と共有するために~

(2014年1月29日 12:40~14:10)

パッケージデザインに如何に語らせるか?
― その創造のプロセスについて
顧客と商品との間における価値共有において、パッケージデザインの果たす役割は、世界観・コンセプトの伝達をいう観点から大変大きいものです。それらの伝達のために、ビジュアルラングエージの有効性を活かしたパッケージデザイン研究が多く進められている。  また一方で、デザインだけが優れていれば良いということではなく、商品コンセプトを表現するコンテキストの一部であるという考え方からの開発が不可欠である。  そこで、本セミナーでは、商品企画担当の立場から、企画 (コンセプト) を源流としたブランドストーリーをどの様にデザインワークに活かしていくのか?その思考とプロセスについてこれまでの化粧品開発の実例紹介を交えながら反映手法について述べる。消費者とブランド間に共感を創造するパッケージデザイン開発業務の一助となるよう努めたい。

  1. はじめに ~化粧品におけるパッケージデザインとは~
    1. 商品開発の全体感
    2. パッケージデザインの役割
  2. 商品コンセプトのプランニングプロセスとその課程でのデザインワーク
    1. 調査段階での商品開発者の分析視点紹介
    2. コンセプトについて
    3. デザインチームとのクリエイティブプロセス
  3. ブランド視点からのデザインワーク
    1. コーポレートブランドのあるべき姿
    2. ブランドコンセプトおよび世界観
    3. VIコントロール
  4. パッケージデザインと機能性
  5. 品質保証と社会的責任
  6. 今後、パッケージに期待させる課題

第3部:商品特性をふまえた化粧品パッケージデザインの差別化と展開事例

(2014年1月29日 14:25~15:55)

 昨年、今年、来年へと、特に化粧品市場の流れが大きく変革しています。
誠実である企業姿勢はもとより、細分化し拡大する業態展開の中にあり、メーカー独自の強い意志と生活者と共に生き続ける優しさの表現を如何に伝えるのか?が、今問われています。  起業原点に立ち返り、化粧品の企画・開発・デザイン設計を見直し、今すべきことを共に勉強いたしましょう。

  1. 性能・機能競合商品に勝つ差別化へのアプローチ
    1. 感性刺激、記憶に残るパッケージの具体的デザイン展開事例
  2. 商品特性とブランドイメージの創り方、デザインに落とし込むポイント事例
    1. ブランドはネーミングから始まる。
    2. ネーミング分析法 (音からイメージを創る)
    3. パッケージデザインの答えは商品特性にある。
  3. 売場を意識した訴求向上パッケージデザインとは?
    1. 売場特徴と商品特性
    2. 高揚感のある売場演出をするデザイン事例
    3. ターゲットとマグネット効果のあるキャッチラベル
  4. 企画開発デザイン・設計におけるアイディア発想術
    1. 感覚的発想法と方法論的発想法

第4部:商品の魅力を最大に引き出す成形・加飾技術と化粧品パッケージへの応用事例

(2014年1月29日 16:10~17:40)

 化粧品市場は食品、医薬品、家電メーカー等々、いろいろな業種からの参入により混沌としている状況です。
化粧品はその商品特性 (医薬品) と異なり意匠が価格設定や売上に大きく寄与することは明確であり、
ブランドコンセプトや売り方や価格に見合った意匠価値を作りあげて行くことが必須です。  本セミナーでは商品設計初期の容器素材や加飾技術の取り入れ方などを中心に話をします。
また、ユニバーサルを含め市場価値のある過去の商品や最新加飾技術を使用した商品事例などを紹介します。

  1. 容器形態別素材選択
    • 細口樹脂容器素材の選択方法について
    • 広口樹脂容器素材の選択方法について
    • 細口、広口ガラス素材選択方法について
    • コンパクト容器素材選択方法について
    • 塗布具付き容器 (塗布具) の素材選択方法について
    • チューブ容器素材選択方法について
    • パウチパック容器素材選択方法について
  2. 容器の成形及び加飾技術について
    • 樹脂 (インジェクション、ブロー) 成形と加飾について
    • チューブの成形及び加飾について
    • パウチ (フィルム) の成形及び加飾について
  3. 成形や加飾を駆使した過去の商品及び容器デザインが特出した最新商品の紹介 (ユニバーサルを含む)
    • ドルックスクリーム (唐草メタルインモールド)
    • クインテススキンローション (ユニバーサル形状)
    • クレ・ド・ポー (超扁平ガラス容器)
    • ビーエックス (瓶に全面蒸着シュリンク)
    • クレ・ド・ポーボーテ (ダイクロ塗装)
    • ディオール (肉厚薄グラデーション)
    • シャネル (凹み部にシルク印刷) 他いろいろ

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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