多くのモーションキャプチャシステムはセンサやマーカを身体に取り付けることが多い。コンピュータビジョン技術によるモーションキャプチャは、身体に接触せずにどこでもいつでも (ユビキタス) 映像から動作を得ることが可能である。その中でも、マイクロソフト社のKinectは、リアルタイムで身体動作が得られる画期的なセンサである。 本セミナーでは、コンピュータビジョンによるユビキタスモーションキャプチャの基礎と応用について講演する。基礎では、身体の検出と姿勢及び動作の測定を行うための、多関節モデルベースビジョンについて詳しく説明する。ついで、モーションキャプチャの重要な応用先としてセキュリティをあげ、動作情報からの個人認証、個人識別、動作判別などの方法を述べる。最後にコンピュータアニメーションへの応用も楽しんでいただく。