製造研究は良いアイデアと正確な実験でスケールアップを保証する作業である。
その作業を深化してレベルアップを個人的に楽しみたい。上手くなるのは最大の楽しみであるし、正しくやるとみるみる上手くなるだろう。それには管理者の役割も大きい。製造研究においては管理者が能力不足だとその部署は使い物にならない。
- 製造研究の技術レベル
- 簡単、早い、上手い、正確、安いがキーワード
- 学校で習う化学、論文の化学では製造研究は間に合わない
→勿論指導教官によるが学校は忘れなさい。化学文化の問題でもある。
- 普通を学ぶ:碁、将棋とも普通が分かれば一流、何万も定石を覚える
- 化学の前に科学である
- GMPのスケールアップ定義
- ラボ3回同じ結果、実装置3回同じ結果:これは論理が分からないと無理
- 製造の理論保証がなく製造してはいけない
- FDAはスケールアップを良く知っている
- スケールアップトラブルの構造
- 同じ事をすると同じ結果
- 違う結果だと同じ事をしていない:比表面積1/10が大半のトラブル原因
- 実例6つで説明
- スケールダウン法はスケールアップの最大最速の保証、トラブルの解析方法でもある
- 実験のスピードアップ
- 研究が早く終わるし、レベルが高くなる
→実験のスピードアップを求める事が研究員のレベルアップにつながる
- いろいろな技術、考え方が必要
- ブレークスルーの最大の要因:考えたことをすぐ試す、実験とは考えたことの証明
- スピードアップの最大の問題は多いアイデア、早くないとアイデアも出ない
- 楽をする、実験が大変だとスピードアップができないから、レベルも低い:小さな実験
- 晶析
- 結晶多形の出し分け実例 ;滴下晶析法と名付けた
- 晶析は最近好調で5件以上解決:30%晶析法と名付けた。
→この2つでできない晶析はない
- でも晶析はできるだけさける:装置も操作も大変
- 取るデータ:当たり前のデータを揃える
- 温度は3点1点では怖くてパイロットはできない
- 反応形式は恒温滴下反応
- マスバランス:工程でなく1操作で結論
- 経時変化
- 経済性
- 簡単、早い、上手い、正確:製造価格が安くなる
- 変動費と時間の経費の2つがある
- 講演で、製造研究何をして良いか分からないとよく聞かれる:経済計算は1つの策
- 製造研究者はできなくてはいけない