本セミナーは「フィルム静電気&ウェブハンドリングセミナー」を2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 84,700円 → 割引受講料 59,800円
フィルム製造・加工工程における静電気現象と対策スキルアップセミナー
(2013年12月5日 13:00~16:30)
フィルム製造・加工工程には、そのプロセスおよび設備に起因する特徴的な帯電気現象が関与しています。そして、その特殊性と複雑さにより、基本的な理解が進まず、対策に苦慮されている事例が多いようです。
今回は、フィルムプロセスに対象を絞って、静電気の基礎から現場で使える具体的な知識まで解説いたします。
- 静電気の概要
- 静電気の歴史
- 厄介な理由
- 電荷と電位
- 電子の素電荷と電荷密度
- 帯電現象の基礎
- 接触帯電の基礎
- 帯電列
- 剥離帯電の基礎
- 金属ローラ
- ゴムローラ
- 帯電パターンの可視化
- フィルム製造工程特有の帯電現象
- 巻き取り部の帯電要素
- コンタクトローラによる帯電
- 除電器による帯電
- 繰り出し部の帯電要素
- 除電器による剥離帯電の助長
- コロナ処理の基礎
- コロナ処理での「複写放電痕」
- 静電印加キャストでの内部帯電
- 延伸工程での除電
- 真空蒸着工程での静電気現象
- ロール・ツーロール真空蒸着
- 真空中の接触帯電
- 真空中の剥離帯電
- 真空特有の静電気トラプル
- 真空中での除電
- 除電器の基礎と使い方
- 除電器の種類
- 交流式コロナ除電器
- パルス式コロナ除電器
- エアプロー型除電器
- 自己放電式除電器
- 除電器による帯電
- コロナイオンの振る舞い
- 充電式除電
- 適切な使用方法
- 静電気の管理
- 目的と効果
- 除電器の保守
- 湿度の管理
- ゴムローラの管理
- 工程診断
- 不良品からのトレース
- 総括
- 正しい認識
- 有効な対策
- 適切な管理
[当日は構成および内容を多少変更する場合がありますので、ご了承願います]
ウェブハンドリング技術の必須知識とフィルム搬送&巻き取りプロセスの最適化
(2014年1月10日 10:00~16:00)
コンバーティングプロセスには、コーティング・乾燥、押出成形、印刷、スリッティングなど多くのプロセスがあります。これらのコンバーティングプロセスの基礎になるのがウェブハンドリング技術です。ロールtoロールプロセスでフィルムを搬送して巻き取るまでには、シワやカール、巻き取り欠陥など多くの欠陥に遭遇することがあります。
本講座では、ウェブハンドリング技術の必須知識に加えて、演習事例も交えながら、解説をおこなっていきます。本講座が、フィルム搬送や巻き取りプロセスで諸問題を抱える方々の問題解決のきっかけになれば幸いです。
- ウェブハンドリングとは?
- ウェブハンドリングの力学
- 応力、歪、弾性率についての基礎からの理解
- トラクション (摩擦) のコントロール、及び摩擦係数の測定方法
- スリップ及びスクラッチの防止方法
- より大きなトラクション (摩擦) を得る方法
- シワの防止
- シワの形態とウェブ搬送における基本法則の理解
- シワの発生条件、及びウェブの面内応力分布の計算例
- シワ発生条件の予測
- ウェブの各種拡幅技術 (各種シワ取り技術の紹介)
- 搬送時のウェブ浮上量とトラクションの変化
- 空気層厚みとトラクションの関係
- 巻取ロールにおける空気層厚みの解析
- 蛇行防止、巻きズレ防止
- 空気層厚み制御による安定走行の実現
- 多層フィルムのラミネートのポイント
- ウェブ搬送におけるローラー径の考え方
- ウェブ厚み方向の応力分布を考慮したローラー径の計算例
- 巻き取りにおける諸問題 (巻き取りの基礎と各種欠陥及び対策)
- 巻品質-主な欠陥と発生要因
- ロール内部応力の概念
- ロール内部応力の解析モデル
- 基材幅方向厚み斑への対応
- 巻取モデル
- テレスコープ解析例
- 最近のウェブハンドリングの研究例
- ウェブハンドリングリサーチセンターの紹介
- 「IWEB」に見る最近の研究例