今後の治療変化予測をふまえた関節リウマチの基礎講座

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本セミナーでは、リウマチ診療と開発の現状、患者が求めている医療、今後のリウマチ診療の動向について、講師の経験を交えて詳解いたします。

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プログラム

2003年からの生物学的製剤の登場はリウマチ診療を激変させたと言っても過言ではありません。生物学的製剤の投与により患者は関節の腫れと痛みから開放され、QOLは大きく改善し、健常人と変わらない ADLを維持することも可能となって来ました。これに合わせる様に、リウマチ診断の為の検査が進歩し、新たな診断基準が出されました。発症早期にリウマチと診断し、発症早期の段階から、積極的な治療を行なっていくことが求められ、更に最近ではT2Tという概念も提唱されています。  リウマチ診療を専門とし、多くのリウマチ患者を対象とした臨床試験に携わって来た経験に基づいて、リウマチ診療と開発の現状、患者が求めている医療、今後のリウマチ診療はどの様な流れになって行くのかを主に紹介して行き、そこから現場が望む新薬像をあぶり出して行きたいと思います。

  1. 関節リウマチの概要
    1. 関節リウマチとその臨床像
    2. 社会的影響と疫学からみた関節リウマチ
    3. 関節リウマチの病因と病態
    4. 関節リウマチ診療の現状
  2. 関節リウマチの診断
    1. 1987年ACR改定基準
    2. 2010年EULAR/ACR新分類基準
    3. 診断のための血清学的マーカー (抗CCP抗体)
    4. 診断のための画像検査 (X線、MRI、エコー)
  3. 関節リウマチの疾患活動性評価
    1. ACRコアセット
    2. DAS28
    3. Boolean寛解・SDAI寛解・CDAI寛解
    4. 総Sharpスコア変法
    5. 患者評価 (HAQ-DI・SF-36・EQ-5D)
  4. 現在進行中の開発治験薬、 中止になった治験薬と今後開発されそうな新薬は?
    1. 経口低分子化合物 (JAK・Syk阻害薬)
    2. 開発が中止された薬剤は?中止理由は?
    3. TNF-α以外をターゲットとした生物学的製剤
    4. バイオシミラー
    5. 今後開発が予定されている新薬は?
  5. 関節リウマチの治療と薬剤選定の実際
    1. 臨床的寛解を目指すT2Tが盛んに叫ばれているが?
    2. 臨床現場における薬剤選択の手順
    3. 診療ガイドラインとエビデンスからみた薬剤選択
    4. リウマチ治療を妨げる要因 (MTX添付文書変更、高額医療費がネック)
    5. 関節リウマチに対する生物学的製剤はどのように選択されるか
    6. 疾患修飾性抗リウマチ薬 (イグラチモドはMTXのサポーターとなりうるか?)
    7. 免疫抑制薬
    8. ヒアルロン酸関節内注入は効くのか?
    9. 痛み止め (慢性疼痛に対するトラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン、プレガバリンの効果は?)
    10. 生物学的製剤
    11. インフリキシマブの概要
    12. エタネルセプトの概要
    13. アダリムマブの概要
    14. トシリズマブの概要
    15. アバタセプトの概要
    16. ゴリムマブの概要
    17. シムジアの概要
    18. 各製剤の特徴
    19. 各製剤のセールスポイントは?
    20. 各製剤の選定基準
    21. 各製剤の自験例
    22. 生物学的製剤の問題点
  6. 関節リウマチ治療の今後の流れは?
    1. 患者が求める医療とは?患者と医師とのかい離をどうするか?
    2. 整形外科的手術は増えていくのか?
    3. 早期診断・早期強力治療介入の流れとなるのか?
    4. 安価な治療 (経口低分子化合物、バイオシミラー) が主流となるのか?
    5. リウマチ治療の地域間格差は解消するのか?
    6. 安全な治療を目指すには?
    7. 薬剤フリーの患者は増えるのか?
    8. 長期アウトカムは可能になるのか?
  7. 現場が望む新薬像
    1. 問題点の改善から望まれる治療薬像
    2. 医療従事者・患者が求める新薬像
    3. テーラーメイド医療
    4. 分子分類に応じたターゲット医療

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
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