研究開発プロジェクトのマネジメントにおいて、最適な選定や資源配分を決定することは重要です。経営意思決定では、最適な解を計算で求めることはできませんが、事業価値を定量的に測定する評価方法を利用することで、より合理的な決定ができます。
本セミナーでは、研究開発プロジェクトの事業価値とリスクを、経済的な尺度で測るための基礎知識、考え方、および手法を事例と実習を交えて解説します。また、研究開発テーマの選定における意思決定を、個別最適および全体最適 (事業ポートフォリオ) の視点から行うための方法について解説します。
なお、セミナーではExcelを使って実習を行うので、参加者はExcelの動作するパソコンを持参してください
- 研究開発プロジェクトの意思決定のための定量的な評価
- 事業性の2つの尺度とは何か
- 事業リターンはどのように測るのか
- (経済的尺度による評価、フリーキャッシュフロー、NPV、ROI)
- 事業リスクはどのように測るのか
- (事業リスクとは何か、テクニカルリスクとコマーシャルリスク、期待価値およびその他のリスク尺度)
- 研究開発の投資効率をどのように測るのか
- デシジョンツリーによる評価 (テクニカルリスク)
- デシジョンツリーによる期待値最大化の意思決定
- リスク加重キャシュフローとは何か?
- デシジョンツリーを使ったオプション価値評価
- 事例演習
- 設備更新プロジェクトの意思決定
- 新製品開発の戦略
- プロジェクトの持つオプションの事業価値評価
- 事業ポートフォリオ評価手法による戦略意思決定
- 事業ポートフォリオ評価とは何か?
- 事業ポートフォリオの3つの目的
- 研究開発マネジメントにおける事業ポートフォリオ評価とは
- プロジェクトの優先順位付けとポートフォリオの最適化
- リスク/リターンによるプロジェクトのポジション分析
- 最適なプロジェクトポートフォリオを定量的方法で探索する
- R&Dポートフォリオの全体最適によるプロジェクト構成の更新
- 事例:SKB社のポートフォリオ最適化
- 演習